相性の良い人に出会うのは至難かもしれないが、誰かと付き合うには双方の調整が欠かせない。単にあなたを「理解してくれる」人を見つけるということではなく、倦怠や対立、日々のストレスの対処法を知っている人を見つけることだ。
相性の良し悪しは人によって異なるかもしれないものの、すべての人に当てはまる価値観もある。相手との相性を判断するのに役立つ問いをいくつか紹介しよう。
・相手の前で安心して発言できるか
・チームとして問題をうまく解決できるか
・人生の目標や価値観を共有しているか
・「1人でいる時間」と「一緒にいる時間」のバランスをどのように取っているか
相性に関するこれらの質問の答えを実生活の中で見出し、相手との絆の強さを評価する方法を2つ紹介しよう。
1. 旅行で相性チェック
恋人との旅行は、関係を「試す」強力な方法として際立っている。というのも、旅行ではそれまでとは異なる環境や状況に置かれ、そこで「本当の姿」が明るみに出ることが多いからだ。相手の最高、最悪どちらの状態も目にすることになるだろう。
一緒に旅行することで、2人がどのように問題を一緒に解決しているのか、あなたが計画的な人なのかどうか、自分の感情をどのように調整しているのかが明らかになる。例えば、あなたがレストラン選びに苦労しているときに、相手が「何でもいいよ」と言い、それでいてあなたの選んだ料理のジャンルが何度も却下されたら、あなたはその場で匙を投げたくなるかもしれない。
次の休暇には次のようなことを自問して、2人の関係の重要な側面を振り返ってみよう。
・問題解決:チームとして課題に取り組んでいるか、それともプレッシャーの中で反目し合っているのか
・計画性があるのか、それともないのか:どのように旅行の計画を立てるか。どちらかの「流れに身を任せる」姿勢が、相手にとっては悪夢になることもある。
・感情のコントロール:挫折や変化にどう対処するか
・社会的嗜好:休息や冒険をどの程度望むかという点で、理想とする過ごし方は一致しているか
実際、旅行での相性チェックで「クリア」となる特性がいくつかある。専門誌『Tourism Review(ツーリズム・レビュー)』に2025年に掲載された研究では、旅行中に関係を強固に保つために最も重要な性格特性と対立のパターンを調べた。その結果、寛容であること、好意的であること、そして対立解決の戦略として親切であることが関係の維持に不可欠であることがわかった。
例えば、あなたが流れに身を任せるタイプの人であれば、1日の予定を計画的に立てることを好む相手に対して、より好意的であるよう努めることができる。だが、もしあなたが計画的なタイプの人なら、新しい経験にオープンであることでパートナーとの軋轢を減らすことができ、旅行を楽しむ新しい方法も見つけることができる。
専門誌『Journal of Travel Research(ジャーナル・オブ・トラベル・リサーチ)』に2015年に掲載された研究では、休暇の満足度は関係の満足度や献身に関連していることもわかった。つまり、うまくいけば休暇は2人の距離を縮めることができるのだ。



