暮らし

2025.08.21 17:00

恋愛がうまくいかない? 心理学が教える、幸せな関係への「小さな意識改革」

Shutterstock.com

物事がうまくいかないのは誰のせい? 自分の「統制の所在」を知る

あなたが変わる必要性を感じるかどうかは、さまざまな状況で誰に責任があると考えるかにも起因しているかもしれない。物事がうまくいかないとき、一般的に外部要因によるものとするのか、それとも自分の内面に目を向けて何か取り組めることはないかと考えるのか。そうした状況での自分の役割をどう認識しているか。物事が「自分に起こる」と考えるか、それとも「自分が物事を起こす」と考えるか。これらの質問に対する答えから、あなたの「統制の所在(行動と評価の原因についての考え方の傾向)」を知ることができる。

advertisement

自分に起こることの責任が誰にあるいは何にあると考えるかは人によって異なる。心理学者のジュリアン・ロッターは統制の所在に関する研究の中で2つのタイプを特定した。

・内的統制:行動によって生じた結果に対し、その責任は自分の行動や性格にあると解釈する

・外的統制:自分の行動は運や運命、あるいは外部からの強力な影響によってコントロールされていると考える

他人任せや自分を責めるのではなく、自省する

外的統制型である場合、自分に変化を起こそうという意欲がさほど湧かず、内省するよりも他人のせいにするかもしれない。この外的統制は、自分ではどうしても変えられないような状況においては心の安らぎと受容をもたらし、あなたを助けてくれるかもしれない。だが、カップルの双方が自分の行動に責任を持つ必要がある関係では有害となり得る。

advertisement

これは自分を責めるのではなく、自省する習慣を作るということだ。

内的統制がなければ自分の問題をパートナーや外部の状況のせいにし、自身の成長が妨げられるかもしれない。このような「責任のなすりつけ」ではあなたとパートナーは泥沼にはまってしまうため、意思疎通の断絶を引き起こす可能性がある。

「統制の所在」を自分にもってくる方法

満足のいく関係を築くための第1歩は、自分の行動に責任を持つことだ。そうすれば、諦めるのではなく責任を取って自分のやり方を改めることが容易になる。

「どうすれば一緒に解決できるか、パートナーと話し合っただろうか」と自問する

「どうして私の恋愛はうまくいかないのだろう」と考えるのではなく、「どうすれば一緒に解決できるか、パートナーと話し合っただろうか」と自問してみるのだ。

例えば、パートナーがよそよそしい態度をとるようなことがあれば、あなたは途端に不安定になり、自分にはどうすることもできないと思い、関係をあきらめてしまうかもしれない。自分の人生の大切な部分が奪われているように感じるかもしれないが、実際は気づかないうちに自分の力を放棄しているのかもしれない。すべてが自分のコントロールが及ばないところにあると思い込むと、追い詰められたような気分になる。

「自分の選択と行動」を信頼し責任を持ち、話し合う

だからこそ、自分の内面に目を向け、自分で「コントロールできる」と感じる必要がある。これは多くの場合、自尊心を高め、自分の選択と行動を信頼することから始まる。恋愛関係をうまくいかせるために、どうすれば最高の自分を見せられるかを自問するのだ。

物事は自分が思っているほど「コントロールできないものではない」と理解し始めたら、誠実さと自信を持って行動できるようになる。何が変わるべきか自分自身に正直になり、関係が必要としているものについてパートナーと語り合うといい。

forbes.com 原文

翻訳=溝口慈子

タグ:

advertisement

ForbesBrandVoice

人気記事