非難の声が続出
グーグルは以前から、マイクロソフトがWindowsユーザーをChromeから遠ざけようとする中で「汚い手口」を用いていると非難してきた。この攻防は今のところ閲覧に関する習慣に大きな変化をもたらしてはいない。ただ多くの企業ユーザーは、マイクロソフトが、セキュアな社内エコシステムにおけるブラウザーとしてEdgeを義務づけていることを知っているだろう。
今回の最新キャンペーンに対する反応は、予想どおりだ。
BGRは「マイクロソフトはChromeユーザーをEdgeに移行させるための、またしてもひどいキャンペーンをテストしています」とし、「この種の振る舞いは目新しいものではありません。マイクロソフトは何年にもわたり、Chromeユーザーにグーグルのブラウザーを捨てさせようと必死で、実現のために極端な手段に出ることさえあります」と伝える。
XDA Developersは「Bingで『Google Chrome download』と検索し、サイトをクリックしてダウンロードページに進むまでの間、マイクロソフトは『Edgeに本当に力を入れてきました。今はChromiumで動いているのだから、正直なところ別のブラウザーを使う必要はありませんよ』と最大限に思い出させようとします」と述べる。
TechRadarはさらに強い口調で「申し訳ないが、マイクロソフトよ。Windows 11で人々をEdgeに切り替えさせようとするあなたの最新の試みは一線を越えています」とし、「実際には導入されないかもしれません――そしてそうならないことを望みます。これはマイクロソフトがこれ以上進むべき道ではありませんから」と主張する。端的に言えば「マイクロソフトは自分(とEdge)だけを助けている」のだ。
これが実際に公開されるかどうかについて、XDA Developersは次のように述べる。「マイクロソフトはまだこれらのフラグの開発を続けていますが、計画を進めないと判断する可能性は残っています。しかし、過去にマイクロソフトがChromeをどのように標的にしてきたかを踏まえると、残念ながら同社はこの機能を押し進め、現実のものにしてしまうでしょう」。
支配的な2大テック企業によるブラウザー戦争が止む気配のないなか、筆者は今回の新展開についての見解を得るべく、マイクロソフトとグーグルの双方に取材を申し入れている。


