2025年8月25日発売のForbes JAPAN10月号は「30 UNDER 30」特集。30歳未満の次世代をけん引する若い才能に光を当てるアワードで『Forbes JAPAN』では18年より開催し、7年間で総計300人を選出してきた。
今年も4つのカテゴリから30人の受賞者を選出。ENTERTAINMENT&SPORTS部門の受賞者のひとりがISSEIだ。
日常の一コマを、ほぼセリフなしでコント仕立てにしたショート動画が大人気。日本より圧倒的に海外から支持されているYouTuber、ISSEIとは何者なのか。
世界で今最も“見られている”日本人、といっていいだろう。YouTubeチャンネルの登録者は日本一の6400万人、TikTokのフォロワー数は約1200万人。ショート動画界のトップに輝く25歳。ISSEIの素顔は動画のままに明るくまっすぐで朗らかだ。
「小学生のときから人前に出ることが大好き。相当なテレビっ子で『いつか自分も出る!』と思っていた。承認欲求の塊みたいな人間でした(笑)」
YouTubeには小6から、TikTokには17歳から触れてきた。一時は俳優を目指していたが、ふと思った。「もう今の時代、自分で仕事をつくれるんじゃないか」。20歳になった2019年にTikTokをスタート。「YouTubeよりも参入障壁が低い。ここなら絶対に世界で有名になれるぞ! という根拠なき自信がありました」。
早々に「アニメの走り方あるある」が当たり、ショート動画の可能性を確信。その後はバズと空振りを繰り返し「なぜ伸びたのか」「なぜ伸びないのか」を徹底分析した。そして「ボディパズル」のヒットもあり約2年3カ月でフォロワーは800万人を超えた。
その後も、有名アニメ再現動画や検証動画などを月3本投稿し、量と質の両面を追求した結果、大きく伸びた。21年に投稿を始めたYouTubeも24年には登録者数日本一に。再生回数が億を超える投稿も多く、例えば25年5月に投稿した日本食の「納豆」をテーマにした動画は1.3億回再生された。
特徴的なのが視聴国で、日本が3%にとどまり、最多がインド、ベトナム、アメリカと続く。ISSEIのもとには、動画を見た世界中の人たちから日々コメントが届いている。「(不登校だったけれど)ISSEIの動画を見て学校に行ってみようと思えた、といったコメントが来ると本当にうれしくて」。
そう話すISSEIは今、数字を追いかけるだけでなく、自分の影響力を社会のために生かそうと動き始めた。その第1弾として今秋、ガーナで動画制作をプロデュースし、収益を現地に還元するプロジェクトがスタートする。「自分の動画で視聴者の人たちを幸せにしたい」──そう願うISSEIの笑顔を今日も世界中が待っている。
イッセイ◎1999年、東京都生まれ。2019年にTikTok、21年にYouTube投稿をスタート。ノンバーバルのショート動画を中心に国内外で人気を獲得。SNS総フォロワー数は8000万人、YouTubeチャンネルの総再生回数は500億回。23年に動画制作などを行う株式会社ISSEIを創業し代表取締役を務める。
ジャケット48400円、パンツ74800円/ともにリコール(エスティーム プレスTel:03-5428-0928)、シャツ59400円/ボディソング51700円/アール(ティーニー ランチTel:03-6812-9341)、リング286000円、ネックレス396000円/ともにマフ https://muffjewelry.official.ec/.、ウォレットチェーン286000円/シンゴクズノ(シアンPR Tel:03-6662-5525)




