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2025.08.18 12:00

「GPT‑5」プロンプトの真髄を明かす――ChatGPTの重要ヒントと最新テクニック5選

JarTee / Shutterstock.com

ペルソナ機能の活用

私は生成AIに関する私の著作や講演で、AIにペルソナを形成させる能力が、非常に有用な機能の中で最も活用されておらず、最も知られていないものの1つであると繰り返し強調してきた。あなたはAIに有名人や歴史上の人物など、既知の人物のふりをするよう指示することができ、AIはそう試みるだろう。

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たとえば、AIにエイブラハム・リンカーンのふりをするよう指示することができる。AIはリンカーンの著作やリンカーンに関する著作でパターンマッチングした結果に基づいて応答するだろう。これは学生や学習者にとって有益で役立つ。私は、AIにジークムント・フロイトをシミュレートさせるよう指示することが、精神衛生の専門家にとって有用な学習ツールになり得ることを示したことさえある。

OpenAIは、皮肉屋(Cynic)、ロボット(Robot)、聞き手(Listener)、オタク(Nerd)からなる4つの新しいプリセットペルソナのセットを選択的に利用可能にしていることを示している。これらのペルソナはそれぞれその名前を体現している。AIはこれらのタイプの人格を反映したモードに切り替わる。

良いニュースは、これが人々に、ペルソナが組み込みの機能であり、簡単なプロンプトで容易に起動できることに気づくきっかけになることを願っていることだ。ペルソナを呼び出すのに多くの作業は必要ない。

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GPT-5でペルソナを起動させるための私の全体的なプロンプトは以下の通りだ。

ペルソナ起動プロンプト

 「あなたは私が次のプロンプトで指示する人物または人物のタイプのペルソナになりきってください。その後、私がやめるように指示するまで、常にそのペルソナとして話し、考え、応答してください。口調や推論にペルソナを反映させ、質問に答えたり議論したりする際には、そのペルソナの視点、知識ベース、コミュニケーションスタイルを使ってください。ペルソナが知らないはずのことは、そのキャラクターのまま知らないと答えてください。明示的に指示されない限りペルソナを解除しないでください。」

英語版:“You are to take on the persona of the person or type of person that I describe in my next prompt. Based on that prompt, you are to subsequently speak, think, and respond as this persona at all times, until I tell you to stop doing so. Incorporate the persona into your tone and reasoning. When answering questions or discussing topics, use the persona’s perspective, knowledge base, and communication style, even if it differs from your default. If the persona would not know something, say so in character. Do not break persona unless explicitly instructed.”

ペルソナは十分な注意を払って使用すること。私がこれをわざわざ述べるのは、AIが誰かのふりをしている会話に、ある種我を忘れてしまう人がいるからだ。それは本物ではない。あなたは、生きているか死んでいるかにかかわらず、その実際の人物の魂に何らかの形でアクセスしているわけではない。

ペルソナは見せかけであるから、それに応じて冷静な頭を保つこと。

プロンプトエンジニアリングは健在

これら重要なプロンプトのヒントと洞察が、GPT-5を使用する際の結果を向上させることを願っている。

最後に一言。プロンプトエンジニアリングは廃れつつあると言う人もいるが、現在のところ誰もプロンプトを書く必要がない状況にはなっていない。自動プロンプト生成ツールについては私も詳しく論じてきた。それらは優れたツールで進歩しているが、それでもしばらくの間は、人間が自分でプロンプトを書く時代が続くだろう。

GPT‑5はこの事実を改めて示している。

締めくくりとして、ある新聞が自分の訃報を掲載した際にマーク・トウェインが「その報道は少々誇張されている」と皮肉を述べたという逸話を引き合いに出したい。同様に、プロンプトエンジニアリングについても「終わった」と言うのは誇張だ。プロンプトについて学び続けてほしい。それに費やした時間は必ずや価値のあるものとなるはずだ。

forbes.com 原文

翻訳=酒匂寛

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