1. 見聞きする情報量を制限する
我が身に取り入れるもの、特にニュースやソーシャルメディアについては、入念に吟味すべきだ。もちろん、情報を把握しておくことは重要だが、ある程度の歯止めを設けることも、同じくらい重要だ。延々とスマートフォンの画面をスクロールし続けるドゥームスクローリングをしても、知識が得られたり、意識が向上したりするわけではない。ただ不安を煽られ、気力や注意力を削がれるだけだ。
ネガティブなニュースを見聞きする量を減らすには、前もって予防措置を取るのがいいだろう。洞察だけでなく、バランスのとれた視点を提供するコンテンツを探そう。自分の好奇心と楽観主義、その両方を刺激する情報源を選ぶべきだ。これによって、情報を把握し、なおかつ気力を養うことができたという実感が得られるだろう。
2. ネガティブなことばかり話す人とのやり取りを控える
会うだけで気分が落ち込んでくるような人とやり取りする機会を制限することは、ネガティブな情報を見聞きする機会に制限を設けることと同じくらい、ウェルビーイングにとって重要な意味を持つ。
男女を問わず、人を暗い気持ちにさせるこうした人たちは、常に自分を哀れむ「パーティー」(編注:愚痴をこぼしているだけで何もしない状態の例え)を開いていて、あなたをこのパーティーのゲストとして招き入れようとしている。
前向きな出来事や可能性よりも、将来の悲観的な面にばかり自然と目がいく人は、確かに存在する。そうした人に自分の気分を引きずられてしまうのを食い止めるには、日常で接する人たちの中で、誰がこうしたタイプなのかを見極め、やり取りを控えるようにしよう。
逆に、気分を明るくしてくれる人を把握し、定期的にこうした人とつながりを持つように心がけるのも、ネガティブな人を避けるのと同じくらい大切だ。
3. リアルな「人とのつながり」を強化する
世の中で起きていることに圧倒されてどうにもならないと感じる時は、リアルな人間とリアルな会話をすることで、心を落ち着ける効果が期待できる。友人との夕食の席を設けるのでも、旅仲間とZoomで会話を楽しむのでもいい。あるいはもっとシンプルに、地元のコーヒーショップで誰かに挨拶するのでもかまわない。こうしたやり取りは私たちに、「自分は1人ではない」という実感を与えてくれる。
最近の調査を見ても、「自宅から出ることなく1週間以上を過ごした」と回答した人の割合は、リモートワーカーでは56%に達していた。また、「何日も、誰とも話していない」と回答した人は25%いた。リアルな人とのやり取りなしで過ごすにはかなり長い時間だ。
人と疎遠になっていると感じるなら、人とのつながりが得られる機会を、週の予定に組み込もう。また「連絡をする」という予定をToDoリストに加えておこう。特に、しばらく話をしていない、楽観的なタイプの友人や知人と会う機会を設けるのはおすすめだ。相手と自分、双方にとって気分が上がるというメリットがもたらされるはずだ。


