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2025.08.19 12:00

暗い世相の中でも、ポジティブに働き続けるための「9つの対策」

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悲観的な態度や恐怖の感情は、エンゲージメントや生産性の低下につながり、従業員や職場に大きな影響を及ぼしかねない。しかも現在の職場環境は、まさにそうした状況に陥っている。

従業員のストレス管理アプリを提供するmeQuilibrium(ミー・クイリブリアム)による、2025年夏版「State of the Workforce Report(職場環境の現状リポート)」には、以下のように記されている

「職場においては、悲観主義と、将来の不確実さ、そして周囲の人たちと心を通わせられない断絶という3重の脅威が危機的なレベルに達しており、従業員のウェルビーイングを脅かし、生産性を押し下げている」。

同社の調査では、対象となった従業員の67%が「自分たちが暮らす米国の現状を考えると、さらに気分が暗くなる」と回答した。また、「職場環境について考えると不安を覚える」と述べたのは35%、「自分の懐具合について考えると不安を覚える」と述べたのは49%だった。

これほど将来が不透明で、悲観的要素に満ちた状況に直面しているなかで、前向きな姿勢を保つのは難しい。さらに、最近にわかに高まっている気候変動に対する不安が加わると(米国人のうち、毎週気候変動に不安を抱くと答える人の割合は33%に達する)、これはまさに、悲観主義に拍車をかける4重の苦しみを味わっているといえるだろう。

悲観的になる要素が山積するなかで、職場で前向きな姿勢を保つのはより困難に

前述のミー・クイリブリアムの調査では、以下のような結果も判明している。「従業員の52%が、我が国(米国)の状況が今後さらに悪化すると予測し、27%が自分の懐事情がさらに悪くなると考えている。さらに24%が、自身の労働条件が右肩下がりになると回答した」。

このような将来に対する懸念はすべて、職場にネガティブな影響を与えている。ミー・クイリブリアムの最高科学責任者(CSO)を務めるブラッド・スミス博士はこう分析する。「従業員の間に蔓延する悲観主義は、単に休憩中にこぼされる仕事への愚痴というレベルにとどまらない、大きな脅威となっている。職場の生産性やメンタルヘルスに、直接的にマイナスの影響を与えるからだ」。

「仕事に関連して悲観的な見方を持つ従業員では、生産性が60%以上減退し、うつ状態に陥るリスクは128%高まることが、我々の調査で判明している」と、スミス博士は警告する。

それでは、将来に希望が持てない時でもポジティブな姿勢を保つのに役立つ、9つの方法を以下に紹介しよう。

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翻訳=長谷睦/ガリレオ

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