今回のランキングで上位を占めた国の中には、従来の外国人に人気の移住先リストには入ってこなかった国もある。この結果について、ウォールは次のように分析している。「東欧や東南アジアの国々が、従来の外国人に人気の移住先を上回る成績を収めたというのは意外だった。長い間首位の座を独占してきたポルトガルは、近年大きな圧力にさらされている。家賃は急騰しており、ビザの取得に必要な最低収入も比較的高くなっている。一方、ルーマニアやハンガリーのような国々では(ポルトガルなどと)同等かそれ以上の社会基盤をわずかな費用で利用することができる」
残りのトップ10には、タイ、ポルトガル、トルコ、スペイン、韓国がランクイン。強力な社会基盤と比較的安価な生活費を兼ね備えた定番の人気国と新たな注目国が混在している。
デジタルノマドの動向
報告書は現代の若者の考え方についても明らかにし、大きな文化的変化が起こりつつあることを示唆している。ウォールは、若い世代は物を所有することより体験を重視する傾向があり、自由と自主性を重んじるとした上で、「この世代はデジタルノマド生活によってキャリアを中断することなく世界を見ることができる」と説明した。
ポルトガルやスペインのような国は依然として多くの関心を集めているが、今回の報告書は米国人が実際に目を向ける場所に変化があること、つまり視野を広げていることを示している。ウォールは、今後さらに多くの国が長期滞在型観光やリモートワーク向けの社会基盤に投資することを期待していると強調。「ある意味で、こうした動向は海外旅行を民主化している。つまり、従来人気を集めていた目的地以外にも注目を分散しているのだ」と述べた。
報告書はまた、渡航先を選ぶ際の有用な基準として、ビザを取得するために必要な収入要件を挙げている。この金額には幅があるが、多くの場合、その国の生活費を反映している。ウォールは「ビザ取得要件として月額1000ドル(約14万7000円)の収入しか要求しない国なら、その金額でそこそこ快適に暮らせる可能性が高い」と指摘した。
2025年版「デジタルノマドに最適な国」ランキング上位20カ国
1位 マレーシア
2位 コロンビア
3位 ハンガリー
4位 ブラジル
5位 ルーマニア
6位 タイ
7位 ポルトガル
8位 トルコ
9位 スペイン
10位 韓国
11位 ギリシャ
12位 クロアチア
13位 エジプト
14位 ペルー
15位 北マケドニア
16位 メキシコ
17位 ベトナム
18位 インドネシア
19位 ジョージア
20位 コスタリカ


