働き方

2025.08.20 07:15

「テレワークは不安」70代が求める働き方と企業の対策

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最近は、定年後も再雇用や新たな職場で働き続ける人が多く、70代でも意欲のある人が少なくない。そんな70代以上を対象にした「働きやすさ」に関する価値観調査を一括.jp が実施。結果を公開している。

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それによると、希望する働き方として、もっとも多かったのは「完全にオフィス勤務を希望する」で38%だった。長年、職場で働いてきた世代にとって、テレワークよりもオフィスで働くことの方が慣れ親しんでいるのだろう。しかし、「基本はテレワークだが、週1~2日程度はオフィス勤務したい」「完全にテレワーク中心の働き方を希望する」「基本はオフィス勤務だが、週1~2日程度はテレワークしたい」のテレワーク容認派も合計で43%おり、オフィスワークにこだわらない柔軟な働き方を支持する人も多いことがわかる。

次に、テレワークを行う際に特に魅力を感じることとして、「通勤時間や移動の負担が軽減される」が45%でトップ。移動はストレスがかかるうえ、時間の無駄でもあるため、最も魅力を感じる点であることはうなずける。次いで「テレワークに特に魅力は感じない」が30%、「自分のペースで仕事ができる」が26%と続いている。

一方で、テレワークのデメリットに感じることとして、「上司や同僚とのコミュニケーション」が36%、「労働時間とプライベート時間の区切りが難しい」が31%、「IT機器・ツール操作や接続トラブルが不安」が23%と続いている。やはり、職場での対話を重視する層にとって、オンラインだけのコミュニケーションは取りにくく、不安に感じる人が多いようだ。

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コロナ禍を経て、最近はテレワークからオフィスワークに戻る企業も多い。しかし、今後企業が高齢層の人材を活用していくためには、テレワークに対する不安やニーズに寄り添った柔軟な働き方を検討する必要があるだろう。多様な働き方ができる環境を整えることが、組織全体の生産性向上と持続可能性につながるはずだ。

出典:一括.jp「70代以上の働きやすさに関する価値観の調査」より

文=飯島範久

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