アップルとOpenAIの提携の内容
アップルは昨年6月、OpenAIと提携し、iPhoneやiPad、MacにChatGPTを統合すると発表。同時に独自のAIシステム「Apple Intelligence」も発表し、音声アシスタントの「Siri」などでChatGPTの機能を利用可能にした。アップルは当時、AI分野で遅れをとっていることが懸念されていた。統合当初のiOS 18、iPadOS 18、macOS SequoiaからはGPT-4oが利用されていたが、9to5Macなど複数メディアでは、同社は年内リリース予定のiOS 26、iPadOS 26、macOS Tahoeでは最新のGPT-5を採用するものとリークされている。
マスクは提携を批判
アップルの提携発表直後、マスクは「アップルがOSレベルでOpenAIを統合するなら、私の会社ではアップル製品を禁止する。それは許容できないセキュリティ侵害だ。訪問者は入り口でアップル端末を預けることになる。預かった端末はファラデーケージに保管される」と発言。翌日には「アップルは独自にAIを作るほど賢くないのに、OpenAIがあなたの安全とプライバシーを守ると保証できるというのは、まったくもっておかしな話だ。アップルはデータをOpenAIに渡した後に何が起きるのかまったく把握していない。アップルは自分の利益のためにあなたを見捨てている」と非難した。
アップルは統合発表時、「ChatGPTにアクセスするユーザーのためのプライバシー保護策が組み込まれており、IPアドレスは隠され、OpenAIはリクエストを保存しない」と説明していた。iPhoneやiPad、MacユーザーがChatGPT機能を利用するにはオプトインが必要で、OpenAIアカウントなしでの利用も選択できる。OpenAIのデータ利用規約は、OpenAIアカウントをApple IntelligenceやSiriとリンクした場合のみ適用される。

