起業家

2025.08.11 14:00

才能はあなたの半分、でも稼ぎは2倍――あの人との差はどこからくるのか?

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あなたよりずっと稼いでいる人がいる。腑に落ちない。あなたはずっと賢く、高度な教育を受けている。ルックスもいい。より価値の高いネットワークを持っているし、ウェブサイトも洗練されている。ビジネス歴も長い。では、何が起きているのか。

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あなたほど頭が良くなくてもリッチになるわけ

あなたは、頭が良すぎることが足かせになっている。自己イメージ、あなたが築いてきたネットワーク、そしてあなたが誇りに思っているキャリアもそうだ。しかし、あなたの過去は、これまで注いできた時間やお金、努力などを無駄にしたくないと考える「サンクコスト・バイアス」だ。それが未来を見えなくしている。一方、それほど頭が良くなく、学歴も職歴も劣る人は失敗しても気にせず、やる気に満ちている。そのため、勝つときは大きく勝つのだ。

自分を乗り越えて彼らの仲間入りをする方法がある。簡単ではないが、可能だ。あなたが成し遂げたいと夢見ることはすべて、あなたが尻込みしている会話やプライドが邪魔して取れない行動の向こう側にある。

分析しすぎない

あなたの問題は賢すぎることだ。ランディングページを作ってリストにある人々に向けて発信するのではなく、リサーチの段階で動けなくなっている。何時間も売り込みの文言を編集し、どうなるかをあれこれ考え、行動を起こさず仮定で物事を延々と考える。誤字脱字を細かくチェックし、会話の中で仮のオファーを持ち出す。うまくいかなかったら、誰も買ってくれなかったら、あるいは予想外のことが起きたらどうなるだろうか、などと考える。

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そんなことは一切忘れて、代わりにこう自問しよう。すべてがうまくいったらどうなるか。この問いは、はるかに有益であるだけでなく、準備が整う前に取り掛かればデータ集めに貢献する。進むべき道が明確になり、それは筋道の通ったものとなる。新しい機能を作るのをやめて、販売し始める。冷やかしのEメールから逃れず、電話して話す。考えるのではなく、行動に移すことだ。

他人を気にしない

私は昔の同僚やかつての知人が私をどう思うかを気にするあまり、LinkedInに投稿するのをやめてしまった。「あの人は自分を何様だと思っているのだろう」と思われることを想像してしまったのだ。だがこの恐怖心を乗り越えたとき、LinkedInで私をフォローする人は1年半で4倍になった。元同僚や知り合いは私のことなどまったく気にしていなかった。そして誰もあなたのことを気にかけていない。皆自分が快適と思う環境に身を置き、あなたの存在をほとんど意識していない。それはいいことだ。

あなたの半分の才能で、あなたの2倍稼いでいる人がいる。そうした人は他人がどう思うかなど気にしない。気にするのは自分の考えだけだ。だから発信しているのだ。自分の考えを投稿し、共有し、そして話す。あなたがそれを好むと好まざるとにかかわらず、彼らは自分自身であろうとしている。そうした活発さを真似てみてはどうか。

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翻訳=溝口慈子

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