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2025.08.10 10:00

GPT-5が公開されたが、このAIは明らかに汎用人工知能でも人工超知能でもない

VCG / Getty Images

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今回は、OpenAIが新たに公開したGPT-5を取り上げる。これは同社の従来の生成AIおよび大規模言語モデル(LLM)の後継と見なされ、長らく待望され、多くの憶測と期待を呼んだリリースだ。

結論から言えば、これは印象的なバージョンであり注目すべき改良点を備えるものの、汎用人工知能(AGI)ではない。ここ数年、GPT-5が山を動かし、ついに真の、全方位的な人間レベルの知能に到達するとほのめかされてきたため、GPT-5こそAGIだと考えたとしても仕方のない理由があっただろう。

しかし、少なくとも今回それが起きたわけではない。

今回手にしたのは、さまざまな顕著な進歩と強化により称賛される、やや出来のよい生成AIである。祝うに値する。概して、これは有用で便利な道具だと言える。だが繰り返すが、いかなる意味でも頂点のAIではない。

また、これが次の段階、すなわち人工超知能(ASI)の前触れになると期待していたなら、残念ながらそれも違う。そうだと示す証拠は何もない。ASIは依然として捉えがたく、手の届かないところにある。いつか振り返ったとき、GPT-5がそこに至る歴史の一部だったと見なされる可能性はある。あるいは、GPT-5は単に考案・公開された数多のAIの1つにすぎず、実際のASI到達とはほとんど関係がなかったと気づくかもしれない。

ここからは、GPT-5とは何であり、何ではないのかについてさらに述べる。

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サム・アルトマンと彼のチームがGPT-5の公開をアピールするライブ配信のプレゼンに加え、OpenAIのウェブサイトにはGPT-5を説明する各種技術文書が掲載されている。AI開発者や技術者にとっては、GPT-5全体の仕組みを準技術的に描写した「GPT‑5 System Card(システムカード)」は参照する価値があると勧めたい。

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翻訳=酒匂寛

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