嶋本:2:6:2の話がありましたが、この「6」が動かないとサイクルはうまく回らないんですよね。だからこそ、原宿のような流行発信地で、常に新しいものを発信していく仕掛けをつくることが重要かもしれません。
有福:常設が難しければ、空きスペースや既存の施設をうまく活用し、気軽に立ち寄れる「居酒屋のようなコミュニティの居場所」として機能させることもできるはずです。
そうした場が、サステナビリティやサーキュラーエコノミーの実験・発信拠点となれば、渋谷ならではの価値が生まれると思います。

長谷部:すごくいいですね。
ちょっと妄想っぽい話ですが(笑)、SHIBUYA CITY FCがどんどん成長して、スタジアムまで持つようになって。そのVIPルームでは、共創セッションや未来を語る対話が行われる。ヨーロッパでは、サッカーとコミュニティが密接に結びついていて、商談も、教育も、育成も、すべてがスタジアムの延長にある。
そんな未来が、渋谷の次の10年にあってもいいんじゃないかと思ったりします。

加生:少し話はずれるのですが、実はSHIBUYA CITY FCが「渋谷をつなげる30人」を主催してくれたことをきっかけに、フューチャーセッションズのクライアントでもあるJ2クラブ・レノファ山口FCが「山口でもやりたい」と声を上げてくれました。
この波が山口にとどまらず、J1・J2・J3の各地域に広がっていったら、全国のクラブが“共創の起点”になる可能性もあります。
フューチャーセッションズが媒介者となって、スポーツと地域、そして行政や企業をつなぐ新しいムーブメントが生まれつつあると感じています。
長谷部:コミュニティの歴史を振り返ると戦後の復興期に交通安全協会が出来たり、東京五輪を契機に体育協会が整備されたりしてきた。
そして今、21世紀に入って、デジタル時代に突入し、SNSなど新しい形のつながりが急速に生まれており、今は“第二のコミュニティ創世記”と呼べるかもしれません。
この流れの中で、次の10年は「つなげる30人」がリアルとデジタルの両側からつながりを生み出して行ってほしいと思います。
加生:まだまだ、この取り組みは続いていきます。
2025年10月8日からは、いよいよ「渋谷をつなげる30人」第10期がスタートします。
それに向けて、これからまた新たな30人の仲間を迎える準備が始まります。
今日のこの対談を通じて、取り組みに少しでも興味を持っていただけた方がいたら、ぜひ次のプレイヤーとして門を叩いてほしいと思っています。


