経済・社会

2025.08.19 15:15

「共創都市・渋谷」への挑戦。次の10年、渋谷が世界に示すべき都市モデルとは?【後編】

左から筧、有福、長谷部、嶋本、加生

左から筧、有福、長谷部、嶋本、加生

長谷部健渋谷区長と「渋谷をつなげる30人」による10周年記念対談(後編)には、設立時の主催企業であり、現在は北欧視察等を経てサステナビリティ分野に注力するフューチャーセッションズの有福英幸氏と筧大日朗氏、そしてサーキュラーエコノミーにも精通する一般社団法人つなげる30人の理事・嶋本吉久氏が参加。
様々な世界最先端の知見を手がかりに、「次の10年、渋谷が世界に示すべき都市モデルとは?」をテーマに、都市間連携の可能性やサステナブル・フューチャーセンター構想など、渋谷を起点とした共創ネットワークの未来像について語った。


「次の10年、渋谷が世界に示したい都市モデルとは?」

加生健太朗(以下、加生):今年、「渋谷をつなげる30人」は10期目という節目を迎えます。正直なところ、自分でもこの瞬間にどんな感情が湧き上がるのか、想像がつきませんでした。
というのも、立ち上げ当初はスパッと「10年で完結する」という選択肢もあったからです。

でも、いざ10期目を迎え、全国各地「つなげる30人」メンバーとの出会いや語らいや海外展開を重ねるうちに、「ちがいを ちからに 変える街」のその先を共に描きたくなりました。

つまり、我々のようなクロスセクターコミュニティだからこそ「ちがいをちからに変えて、何を創造し、どんなインパクトを生み出せるのか」を深堀って行きたいと思ったのです。

そこで、「次の10年、渋谷が世界に示したい都市モデルとは?」という問いを起点に、議論を重ね、大風呂敷を広げてしまうかもしれませんが、以下の3つの軸が浮かび上がってきました。

(1)「セクター循環型サーキュラーシティ」の実現
アムステルダム等の循環経済都市を参照しつつ、セクター間で人材・資源等が循環し続ける都市。
(2)「セクター共創型ウェルビーイング」の実現
北欧の福祉国家モデル等に学びながら、制度やサービスにとどまらず、セクター同士が共創し、ウェルビーイングを実現していく都市。
(3)「多様性がイノベーションを生み続ける都市」への発展
シリコンバレー等に象徴されるイノベーション都市を参照しつつ、多様な背景をもつ個人が交差し、偶発的な出会いから価値創出の連鎖を生み出していく都市。

これらを元に、皆さんと、次の10年に向けた議論を深めていけたらと思っています。

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文= 加生 健太朗

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