結婚につながらない交際は、時間やお金がもったいないと思うかとの問いに、「とても思う」「少しそう思う」を合わせると20代が74.0%と、30代の50.8%、40代の54.0%に比べて20ポイント以上の差がついている。最近の若者は「タイパ(タイムパフォーマンス)」を重視する傾向にあるが、人間関係においても同様にタイパを意識している実態がうかがえる。

「結婚につながらない交際は無駄」という考え方を男女別に見てみると、20代の男性は69.8%と7割近くを占めるが、全体的には女性のほうがその意識が高く、30代で一旦は減少するものの、40代では78.6%と20代の78.3%とほぼ同水準だ。男性は右肩下がりで推移する一方、女性はライフステージによって意識が大きく変化する傾向がみられる。

交際から結婚まで、どのくらいの期間が必要かの問いに、男性は若いほど1年~2年未満が多いが、年齢が上がるほど期間にこだわらない傾向にある。一方、女性は20代は男性と同様1年~2年未満が多いが、30代では半年~1年未満、40代では半年~1年未満と1年~2年未満が拮抗する結果となった。全体的に見ると、若年時は男性が結婚を急ぎ、年齢を重ねると女性が急ぐという意識の差が、交際から結婚への進展を阻害する要因となっている可能性もある。

漫画やドラマなどで描かれるような理想像から、いかに現実を見つめ直せるか。自身の意見だけでなく相手の意見も尊重し、理解を深めることが、より良い関係性の構築ひいては結婚への近道となるかもしれない。
出典:マシェバラトーク「現代の恋愛観調査」より


