特定の人物やキャラ、作品を熱狂的に応援し、その魅力を生活の中で楽しむ活動、それが「推し活」。株式会社ブックリスタが運営する「推し活研究部(おしけん!)」は、その実態を探るため、推し活アプリ「Oshibana」のユーザーを対象に調査を行った。その調査から「家族に推し活を知られたくない」という複雑な気持ちがあることが明らかになった。
【調査概要】
調査対象:推し活をしている全国のユーザー
回答人数:598人
調査時期:2025年5月1日 ~ 6月25日
調査方法:推し活アプリOshibanaにてオンラインアンケートを実施
※小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても100%にならない場合がある。
※調査は報酬無しで実施。
9割が「推し活は家族にバレている」
調査ではまず「家族に自分が推し活をしていること、自身がオタクであることを明かしているか。それとも秘密にしているか」という二択で質問。対象は10代から60代までだが、利用者層の多くが若年層であるため、回答の中心は10代・20代となっている。
調査の結果、「家族に明かしている(バレた)」が90.8%と圧倒的多数だった。一方、「秘密にしている」は9.2%にとどまった。
寄せられた回答には「寝言でうっかり推しの名前を口にしてしまった」「推しを見ている様子から気づかれた」など、身近な家族だからこそ意図せずに自分の推しやオタクであることが知られてしまったというケースが多く見られた。また、グッズの購入やライブに参加するため、やむを得ず親に説明した(つまりバレた)という声もあった。
「公言したことで、どこに出かけるかや行きたい理由を伝えやすくなった(10代女性)」という意見もあり、日常をともにする家族に推し活を明かしておくことで、活動がしやすくなり、精神的な安定も得られる様子もうかがえた。

家族に知られたくない理由とは
一方で、「家族に秘密にしている」と回答した方からは、こんな切実な声が寄せられた。
・推しがバレるとからかわれる。理解されない(10代女性)
・家族(特に親)はオタクというものにあまり良くない印象を持っているような言動をしているため明かしにくい(20代)
・恥ずかしいので言わない(10代女性)
・親に理解して貰えない。熱く語ったとしても「へー」的な反応をされるのが嫌!(10代女性)

親や家族の理解を得て推し活をしている人がいる一方で「そもそも推し活をしていることを知られたくない」といった悩みも多い。特に10代を中心に目立ったのが「家族の理解が得られない・からかわれたくないから明かさない」という傾向だ。実際に家族に理解が得られず、バカにされて傷ついた人の声もあった。



