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2025.08.25 16:00

“安心”で、親と子を自由に。見守りGPS「BoT」に宿る、ものづくりの本質

子ども用GPS市場のパイオニアであり、リーディングカンパニーのビーサイズ。シンプルな5cm角のAI子ども見守りサービス「BoT」は、ふたりの子どもの父親でもある開発者の「子どもに冒険と挑戦の機会を与えたい」という思いから生まれた。


わが子が小学生になったとき、自由に冒険ができるのだろうか―。幼い2人の子どもたちの将来を想像し、ビーサイズ代表八木啓太(以下、八木)はそんな疑問を抱いた。

「私が子どものころは外で自由に遊べた時代で、ご近所さんも見守ってくれていました。しかし、今は安心して子どもを送り出せる環境も失われつつあります。そのため、昔、地域社会が見守ってくれたような『安心』を新しい時代で補うデバイスがつくれないだろうかと考えました」

八木自身は幼少期を山口県の田舎で過ごした。晴れた日は森を探検し、雨の日は妹たちのおもちゃづくりに興じる。そうした原体験が今の八木を形成したと振り返る。

「子どものころに『まだないもの』をつくって他者に喜ばれた成功体験が、私のものづくりの原点です。そして、自然以外に何もない森の中で遊んだ経験は、枠にとらわれずに思考する基礎になったと思います」

子どものころの体験が人格形成に影響を与え、そこから生まれたものが将来を輝かせる。自らがそう実感するからこそ、子どもたちに冒険の機会を与えたいという思いは強い。

「時代が変わったとはいえ、過保護になりすぎると子ども時代の体験が貧弱になりかねません。次世代を担う子どもたちの経験のボキャブラリーを減らさないために、安心して冒険できるよう構想したプロダクトが『BoT(ボット)』です」

最新モデルのBoT。時計やバッテリー残量が表示される「あんしんディスプレイ」を業界初搭載。子どもが時間に沿って行動したり、自ら充電を行ったりと、主体的に行動しやすい環境を整えることで、自立を促す。
最新モデルのBoT。時計やバッテリー残量が表示される「あんしんディスプレイ」を業界初搭載。子どもが時間に沿って行動したり、自ら充電を行ったりと、主体的に行動しやすい環境を整えることで、自立を促す。

「BoT」は高精度GPSが自動で子どもの現在地を連続取得し、親はスマホのアプリで子どもの現在地のみならず、その足取りまで確認できる。AIが子どもの行動や生活習慣を把握することで、パーソナライズされた見守りを実現した。

今でこそ子ども用GPS市場に参入する企業も増えたが、当時は同様の製品はまったくなく、ゼロからの研究開発。思うように精度が安定せず、完成までに3年もの期間を費やした。

「万全の信頼がなければ、親は安心してわが子を託せません。100%に近い精度を求め、結局最初の1年半に試行錯誤した研究成果はすべてボツにしました。それでも安心の実現にこだわり、3年もの時間をかけたのは我々らしさでもありますね。研究開発型のスタートアップだからできたことだと思います」

ユーザーとして、ほかならぬわが子を託せるのか。シンプルな問いを重ねた結果、BoTの生産工程では設計者が常に全製品をチェックし、設計通りの量産ができているか、品質に問題はないか、東京の工場で常に目を光らせている。開発から生産まで「Made in Japan」と「安心」を徹底して追求した。

「ソフト開発からハードウェアの設計、量産、品質保証まで、一貫して手がけていることが我々の強みです。子ども用GPS業界ではOEMやODMで調達した製品を販売するメーカーが主であり、ここまで一貫して自社で担っているメーカーは日本では当社だけです」

BoTの見守りで親と子を「解放したい」

BoTは「子どもの自由と挑戦を支える」ことを目指す。一方で、見守りは行動の制限や監視にもつながりやすい。そこで、BoTはあくまで“そっと寄り添う存在”にとどめ、極力その存在感を主張しない設計にこだわっている。

例えば、デバイスのデザインやUXがシンプルに徹しているのは「つい触りたくなりがち」な子どもたちの好奇心をいたずらに刺激しないため。親がスマホから見られるUIや通知も最小限に抑え、余計な不安や興味をあおらないことを心がけている。

ユーザーの気を引くことを追求したSNSやスマホゲームとは真逆の発想だ。

「多機能は一見有意義ですが、子ども用GPSの場合はかえって不安を助長しかねません。親としては、子どもが健やかに過ごしていれば十分。AIが適切に見守っている状態を実現し、何かあれば通知をする設計にするなど、親子のありのままの人生に敬意を払い、それを邪魔するノイズをBoTが排除するようUXをデザインしています」

ビーサイズ代表の八木。「次世代を担う子どもたちには、経験のボキャブラリーを減らさずに安心して冒険してほしい 」と語る
ビーサイズ代表の八木。「次世代を担う子どもたちには、経験のボキャブラリーを減らさずに安心して冒険してほしい 」と語る

理想は「便りがないのは良い便り」の状態。BoTが子に付き添い、親の不安を肩代わりすることで、親と子を解放したいと八木は続ける。

「親が子どものことを考えるとき、『大丈夫かな』と不安がるのではなく『きっと大丈夫』と希望をもてるようにしたいのです。そうやって親子が前向きに各自の人生に集中できれば、一緒にいる時間の価値もより高まると思っています」

親視点から生まれたBoTだが、今では子どもにとってもお守りのような存在だ。「『BoTでママとパパが見ているからバスに乗れるようになった』『BoTがあるから失敗しても大丈夫』と、見守ってもらえているから子どもは勇気が出ます。『BoTがあることで前向きになれた』と親子双方から言っていただくことも多く、親も子も成長できるプロダクトになれているのかなと思います」

ものづくりは社会の在り方を変えられる

子ども用GPSとして展開するBoT。今後は高齢者の見守りサービスへの応用、そして世界への拡大を予定している。

「日本は少子高齢化における課題先進国です。そのソリューションとしてBoTが価値を提供できれば、日本のものづくりで世界的な貢献ができると思っています」

IT産業に対し、ものづくりには時間と資金が必要だ。一度市場に出したら変更ができず、在庫を抱えるリスクもある。そういった難しさがある半面、ものづくりはイノベーションを起こす有効な手段でもあると八木は強調する。

「ソフトウェアだけでは解決できないような社会課題であっても、ソフトとハードの融合によって、新しい解決策が生まれる可能性があります。パーソナルコンピュータの父といわれるアラン・ケイは『ソフトウェアに対して本当に真剣な人は、独自のハードウェアをつくるべきだ』と語りました。BoTもまた『子どもを見守る』ための独自ハードウェアを開発することが最適解でした。親子が真に安心でき、いたずらに興味を引かず、学校にもっていける、小さくてシンプルなデバイスが必要だったのです」

子どもの行動や親子の関係性を変えるBoTもまた、世の中を変化させる製品と言える。そうやってプロダクトを通じて社会のより良い在り方を提案することこそ、ものづくりに携わる人間の役割だと八木は信じる。

「BoTは私自身が感じた社会課題を解決するために始めた、いわば社会実験のようなものです。仮に失敗を恐れて顕在化した市場だけを狙っていたら、新しい市場は創出されなかったでしょう。子どもが失敗から学んで成長するように、失敗がなければ次なる種は生まれない。その意味で、真に社会課題にチ ャレンジし、世界でプレゼンスを発揮する日本発のプレイヤーが増えればうれしいですし、我々も少子高齢化のソリューションでもあるBoTによって、日本の優位性を生かしたものづくりで革新を続けていきたいです」

子どもの冒険を見守り、経験のボキャブラリーを増やすことを目指すBoT。その思想は「失敗が次の種になる」というものづくりの本質と重なる。八木の一貫した信念はプロダクトを通じて、未来をかたちづくっていく。

ビーサイズ
https://www.bsize.com/


やぎ・けいた◎1983年生まれ。大阪大学大学院で電子工学を修了後、富士フイルムにて医療機器の機械設計に従事。2011年ビーサイズを創業。世界で最も自然光に近いLEDデスクライト「STROKE」を開発し、国内外のデザイン賞を多数受賞。「ひとりメーカー」として話題に。17年、見守りGPS「BoT」をリリースし、子ども用GPS市場を創出した。

Promoted by ビーサイズ | text & edited by Natsumi Amano | photographs by Kenta Yoshizawa