2. 方法
希望とは、ただ願うことではない。一緒に何かを乗り越える方法を知ることでもある。結びつきが強固なカップルは感情だけに頼って乗り切ろうとはしない。重圧感がある時に立ち戻ることができる戦略や方策を編み出す。近くを散歩をしたり、言い争いをする前に一旦立ち止まるようにしたり、あるいは毎週金曜の夜に状況を確かめたりする、など。これらの行為は目的のないものではない。調節の慣習的な行為だ。
2012年の研究で、ダイアディック・コーピング(カップルが一緒にストレスに対処すること)の手法を取ると、双方がそれぞれに対処するよりも関係に対する満足度が高まることが明らかになった。
さらに興味深いことに、プラグマティック・コーピング、つまり実践的な共同作業(計画、問題解決、行動による助け合いなど)は双方にとってメリットがあった。感情面でのサポートだけでは同じ効果は見られなかった。
こうしたことから、どちらかが「私たちならこれを乗り越えられる」「いつも効果のある手を使おう」「大変だが、以前にも経験しているし、今は乗り超えるためのより良い手立てがある」と口にするとき、それは単なる慰めの言葉ではないことを覚えておいてほしい。そうした言葉は、あなたとパートナーが一緒に築いてきた希望の光だ。ストレスを軽減し、意思疎通を深め、突破口があり、そして以前にも経験したことがあることを思い出させてくれる。
次回行き詰まりを感じたら、相手にこう尋ねてみるといいかもしれない。「物事がうまくいかないと感じたとき、以前功を奏したことは何だっただろうか。もう一度試してみることはできないだろうか」。
希望を改めて作り出す必要はない。時に必要なのは、以前役立った経験がどんなものだったかを思い出すことだけだ。
3. 願望
心許なさや緊張を感じているとき、2人で築く未来について話すことで情熱とつながりを取り戻せることがある。一緒に年を取りたい、旅行を計画したい、将来の住まい像を描きたいといった2人の願望は困難な時期に感情面での支えとなる。
加えて、こうした願望はあなたの献身をはっきりと示すことにもなる。例えば、2023年の研究によると、献身的なカップルは2人の将来についてより多く語って確かめ合い、パートナーと物理的に一緒にいる時間を増やす傾向にある。
「解決しよう」と口にしたり、長い1日の後に一緒にいることを選んだりするような日常の小さな行動は、本当に分かち合い、支え合う未来が待っていることを示すサインだ。
2023年の研究では、こうした言動を取るようにすることが互いの献身と一緒に過ごす時間との関係を実際に取り持つことも示されており、日々の行動から将来がうかがえることが示唆されている。
カップルが会話するとき、たとえ何気ないものであっても、2人が創り出しつつある人生について語り合うことで関係への思い入れが強まり、困難を乗り越えやすくなる流れのようなものが築かれる。
こうしたことから、次に不確かな気持ちを抱いたら、共有する「なぜ」を語り合おう。「5年後、私たちはどうなっているのか」ということに興味を持ったり、大胆に想像を膨らませたり。つまらない、あるいは取るに足りないことをすることで、今日あなたが心身を捧げている未来を再確認できることもある。
だが、不健全な関係や完全に行き詰まっている関係における盲目的な楽観主義は必要な変化を遅らせたり、より大きな問題を覆い隠してしまう可能性があることに留意したい。
恋愛関係における健全な希望とは、受動的なものではなく能動的なものだ。いずれかの時点でずれを感じたら、以下のような点を振り返るといい。
・パートナーはあなたが描く将来を共有し、同じように注力しているか
・関係における「意志、方法、願い」は共有されていると感じるか
・自分たちの成長が見えるから希望を抱いているのか、それとも手放すことを恐れているからなのか


