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2025.08.08 11:30

OpenAIがGPT-5公開 ChatGPTの最新モデルについて知っておくべきこと

JarTee / Shutterstock.com

GPT-5と従来モデルの主な違い

OpenAIはGPT-5を、より深い推論と改善されたタスク処理を備えた「より徹底的」なモデルと位置づけており、まったく新機能を持ち込むというより、既存モデルを総合的に底上げしたと説明している。同社が公開したデータでは、博士課程レベルの科学質問への回答やコーディングタスクの処理で、GPT-5の正確性が向上。GPT-5はレポートやメールの起案・編集にも優れ、より詳細で有用な回答が可能だという。健康関連の質問については、GPT-5は従来よりも「能動的な思考パートナー」に近く、回答時にユーザーの文脈、知識レベル、地域に適応するとしている。

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ユーザーからのプロンプトや質問に対する安全性が向上

ChatGPTは従来、「refusal-based safety training」(拒否ベースの安全性訓練、怪しいものは一切回答しない二者択一的振る舞い)に依拠してきた。この手法は明示的に悪意のあるプロンプトの処理には有効だが、「ユーザーの意図が不明確な場合や、情報が善用にも悪用にもなり得る場合」には必ずしも効率的でないとOpenAIは述べる。

悪意の例としては、違法行為の実行方法の提供依頼やマルウェアのスクリプト作成の依頼などが挙げられる。GPT-5はその代わりに「safe completions」(セーフ・コンプリーション、安全性を満たしながら回答を行う)と呼ばれる学習を用いて、安全境界を超えずに有用な回答を行う。これにより、過去であれば拒否していた質問にも部分的に回答できる可能性があり、回答を拒否する必要がある場合は「なぜ拒否するのかをわかりやすく説明し、安全な代替案も提示する」としている。

GPT-5の改良は、GPT-3と4の間で見られた飛躍には及ばない?

The Informationは、OpenAIおよびマイクロソフトの匿名関係者の話として、米国時間8月7日の公開前に、GPT-5の改良はGPT-3とGPT-4の間で見られた飛躍には及ばないと報じている。背景には、学習に用いる「高品質なウェブデータの供給減少」があるという。

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またマイクロソフトは、GPT-5を複数のコンシューマー、ビジネス、開発者向け製品に統合し、Microsoft 365 Copilot、GitHub Copilot、Azure AI Foundryといったサービスを強化すると発表している。

GPT-5の公開に先立ち、OpenAIは今年、タスク管理に特化した2つのAIアシスタント「ChatGPT Agent」(エージェント)と「Operator」(オペレーター)を発表している。これらは、食材の購入や経費精算から、チケット購入やオンライン食料品注文といったウェブ上の作業までを処理するよう設計されたモデルだ。両者はいずれもGPT系言語モデルの派生版であり、GPTシリーズ自体は毎年新バージョンがリリースされ、世界で数億人に利用されている。CNBCによれば、ChatGPTは今週、週間ユーザー数が7億人に達する見込みで、その数はGPT-4oが公開された昨年の4倍となる。

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forbes.com 原文

翻訳=酒匂寛

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