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2025.08.09 14:15

ソウル江南の超高級タワマンで始められた婚活の会が格差社会の韓国に波紋を巻き起こす

folyphoto / Shutterstock.com

口コミと需要の高まりから、2025年7月には先駆けとなったウォンギョル会は結婚情報会社の「ウォンベイリーノビリティ」として法人化。「領収書(経費として引き落とすため)が欲しい」といった要望に応えるため、運営をより透明化して、サービス内容も拡張した。

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会員資格やサービス内容もランクに応じて以下のように明確化されている。

シルバー会員:入会金50万ウォン、年3回から4回の団体お見合い
クラウン会員:入会金500万ウォン、1対1のお見合いを最大5回
ロイヤルノビリティ会員:2年間で1100万ウォン。医師や弁護士などの専門職限定
ソブリン会員:個別相談で加入金を決定。相続や法務アドバイスも提供

このような会員区分を設けることで、同程度の経済レベルや職業的水準のマッチングを追求しているのだ。

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婚活マッチングの3本柱とは

では、どのようにマッチングが行われるのか。紹介の方法は以下の3本柱で運営されているといわれている。

(1) 会員同士が参加する交流会やディナーイベント(高級コース料理付きで1分間のスピーチ機会がある)
(2) 会員プロフィールや提出書類を基に運営側がマッチングを選定
(3) 適齢期の子女と加入者本人が自発的に交際を進める「お見合い会」

特筆すべきは、こうした「同じ経済レベルや環境で育った人同士が自然な形で知り合える」点に重きを置いており、実際に「ウォンギョル会の第1号カップル」のように成婚事例も生まれている。

とはいえ、この婚活の会は「超高級物件の入居者同士で『格が合う』結婚を目指すいわゆる『お仲間婚』」として一部で批判の声も挙がっている。

格差社会を象徴する現象だという指摘もあるが、運営側は「超少子化時代において、似た価値観や環境の人同士が結ばれるのは責められることではない」と述べている。最近では「地域外からの参加」や「推薦制」による門戸開放も進めているとされる。

日本でも「スペック婚」や結婚情報サービスクリエーションが珍しくない時代だ。しかし、韓国の「高級住宅地発・類友マッチング」は、より明確な「階層の壁」や「資産連携意識」を映す存在と言えるだろう。

また「わが家の娘や息子の結婚相手は同等の家庭でなければ」という親心と期待の現れとも取れる。「同レベルの生活環境や価値観を持った家庭同士の交流が、子世代の生涯のパートナー選びに安心感を与える」というポジティブな認識も根強く存在している。

格差社会が問題視されている韓国において、超高級アパート「レミアン・ウォンベイリー発」のこうした新婚活ムーブメントは、今後の都市部の富裕層コミュニティにシリアスな一石を投じる存在となっていくと思われる。

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