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2025.08.09 12:00

伝説の日本アニメから3D作品の金字塔まで「史上最高のSF映画」50選〜Vol.2

『メトロポリス』のシーンより、主演のブリジット・ヘルム(右)ほかロビーカード、ルドルフ・クリン・ローゲ(LMPC via Getty Images)

20. E.T.(1982年)

エイリアンが興味深い存在になるには、必ずしも復讐に燃えている必要はない。スティーヴン・スピルバーグが監督した本作では、シングルマザーとその家族との友情を築くE.T.が、愛と喪失の教訓を伝える一方で、利用を目論む政府のエージェントから追跡される。

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ドリュー・バリモアの出世作となったこの大ヒット映画は、ポップカルチャーの一大現象となり、劇中に登場したキャンディー菓子『リーセス・ピーシーズ(Reese's Piece)』の販売を強力に後押しした。

『E.T.』のシーンより。主役のエリオットを演じたヘンリートーマスがE.T.と会話をする様子(Universal/Getty Images)
『E.T.』のシーンより。主役のエリオットを演じたヘンリートーマスがE.T.と会話をする様子(Universal/Getty Images)

19. インターステラー(2014年)

クリストファー・ノーラン監督の当リストにおける2作目は、巨大な砂嵐により地球が過酷な環境に変わってしまった近未来、人類の移住先となる居住可能な惑星を探す科学者チームを描く。ただし映画の核心は、元NASAパイロットのマシュー・マコノヒーと、時空を超えた娘との関係だ。

PG-13指定の本作は高い評価を受け、アカデミー賞5部門にノミネートされた。

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18. AKIRA(1988年)

大友克洋監督によるこのアニメーション映画は、東京で「新型爆弾」が爆発してから31年後の日本を描いている。バイクギャングのリーダーは、競合組織が利用を目論む、超能力を備えた友人を救うべく奮闘する。

R指定の本作は、当リストの中で批評家からトップクラスの評価を受けたが、観客層が限定される成人向けアニメーションゆえ、興行収入は控えめだった。

17. マイノリティ・リポート(2002年)

伝説的なSF作家フィリップ・K・ディックの小説を原作とする映画は、当リストではこれが2本目だ。

トム・クルーズが演じる未来の警察官は、予知能力者の力を借り、「殺人を実行する前の犯人」を逮捕して、事件を未然に防いでいる。しかし、新たな未来の殺人事件の犯人として主人公自身が指名手配され、事態は複雑な様相を見せる。

スピルバーグが監督し、コリン・ファレルとサマンサ・モートンも出演して大ヒットを記録。PG-13指定の本作が投げかける、監視社会と自由意志をめぐる問題は、近年ますます現実との関連性が高まっている。

16. 2001年宇宙の旅(1968年)

人工知能の危険性をごく初期に取り上げたこの名作は、アーサー・C・クラークの短編小説(邦訳:早川書房)を原作とし、スタンリー・キューブリックが監督した。

未来の宇宙飛行士たちは、謎めいたミッションに挑む。それは、ほぼ意識を持つ存在であるコンピュータシステム「HAL」によって、ますますコントロールされていくように見えるミッションだ。

この映画は、アカデミー賞の複数部門にノミネートされた。ゲイリー・ロックウッドとキア・デュリアを含むスターたちが共演し、後に続編『2010年』も制作された。

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翻訳=高森郁哉/ガリレオ

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