絶えず進化を続けるSF映画の中から、最高の作品を見つけるのは容易ではない。しかし、読者がSFに関するあらゆる情報を網羅する情報源として使えるよう、「史上最高のSF映画のリスト」を作成してみた。
これらの名作は、魅力的な物語、画期的な視覚効果、考えさせられるテーマの探求を巧みに融合させており、SFというジャンルと社会に深い影響を与えている。
この傑作SF映画リストには、バランスが取れた新旧の作品が並んでおり、主演俳優も、大スターから無名の存在までさまざまだ。インディペンデント映画の佳作や、批評家から高く評価された秀作、興行的に大成功した話題作も含まれている。
第一弾では、その中から20作品を紹介する。
50. ストレンジ・デイズ/1999年12月31日(1995年)
キャスリン・ビグロー監督の第4作。原案・脚本・制作はジェームズ・キャメロンだ。
レイフ・ファインズが演じる近未来の元警察官が、親友でもあるボディガード(演じるのはアンジェラ・バセット)と共に、ある殺人事件を解決すべく奔走するが、それはダーティーな警察組織を崩壊させかねない事件だった。
R指定(15歳未満制限)のこの映画は、興行的には失敗したが、その後カルト的な人気を獲得した。
49. 地球に落ちて来た男(1976年)
R指定のこのスリラー映画では、故郷の惑星のために水を探そうとして地球にやってきたトーマス・ジェローム・ニュートンと名乗る宇宙人が、滞在中に人間の悪習に染まってしまう。
ニコラス・ローグ監督による英国映画の名作で、キャストにはデビッド・ボウイとバック・ヘンリーが名を連ねている。批評家と観客から高い評価を受け、その後カルト的な人気を博した。
48. ソイレント・グリーン(1973年)
このディストピア映画は、マイナーなポップカルチャーの一つの基準となり、『バフィー ~恋する十字架~』『サタデー・ナイト・ライブ』『わたしが美しくなった100の秘密』などさまざまな作品で言及されている。
リチャード・フライシャー監督の作品で、チャールトン・ヘストンが演じるニューヨーク市警察の刑事が、殺人事件の真相をつかむため、システムの外へ踏み出すことを迫られる。
彼が未来のニューヨーク市で見つけた真相は、ほとんどの人が飢えに苦しむ社会において何が許容されるのかという問題について、想定を覆すほどの衝撃を与える。
47. スター・トレック(2009年)
往年のドラマシリーズをJ.J.エイブラムス監督がリブートした本作は、カーク(クリス・パイン)、スポック(ザカリー・クイント)、ウフーラ(ゾーイ・サルダナ)らがどのように出会い、チームとなったかを描いている。
大ヒットを記録し、現在までに2つの続編が制作された。オリジナル作品を優しくからかうような、ユーモラスなタッチも添えられている。
46. 宇宙戦争(1953年)
トム・クルーズが主演した2005年のリブート版『宇宙戦争』も楽しめるが、1953年のオリジナル版(バイロン・ハスキン監督、ジーン・バリーとアン・ロビンソンが主演)の方が優れている。
エイリアンの侵略に、軍隊は太刀打ちできず、バリーとロビンソンが、科学の力でエイリアンの弱点を探し、反撃する。



