映画

2025.08.08 15:00

地球の終末も、愛も描いた「史上最高のSF映画」50選〜Vol.1

『地球に落ちて来た男』のシーンより、科学者を演じたリップ・トーン(左)と、地球に落ちてきた異星人役で映画初主演を務めたデビッド・ボウイ(右)(Screen Archives/Getty Images)

34. 未来世紀ブラジル(1985年)

英コメディグループ、モンティ・パイソンのメンバーだったテリー・ギリアムが監督を務めた奇抜な喜劇映画で、ディストピア的な未来が舞台だ。

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ジョナサン・プライスが演じる政府職員は、女性を救う夢を繰り返し見るが、その夢が現実になっていく。ロバート・デ・ニーロとキム・グライストも出演している。SFコメディ史上最高傑作の一つとされるR指定映画だが、楽しむにはある程度のユーモアセンスが必要ということに異論はないだろう。

33. エターナル・サンシャイン(2004年)

SFジャンルにおけるコメディは珍しいが、続いてもう1本。とはいえこちらは、悲喜劇と表現する方がより正確だが。

ジム・キャリーが演じる青年は、つらい別れの後、元恋人(ケイト・ウィンスレット)を記憶から消す施術を受ける。だが当然ながら、彼女を忘れることはそう簡単ではない。

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チャーリー・カウフマン脚本、ミシェル・ゴンドリー監督によるR指定の本作は、ジム・キャリーがコメディ以外の演技をアピールした初期の作品の一つであり、興行的にも評価的にも成功した。

32. 猿の惑星(1968年)

リブート版よりもオリジナルの方が優れている、もう一つの例。知的な猿が支配する惑星に宇宙飛行士たちを送り込むことで、人間と動物の伝統的な役割を覆す。人間は檻に入れられ、「価値の低い種族」の現実を痛感する。

フランクリン・J・シャフナー監督による本作は、驚くほど独創的なコンセプトと、リンダ・ハリソンやロディ・マクドウォールをはじめとするキャストの素晴らしい演技により、4本の続編が制作されるほどの大ヒット作となった。

『猿の惑星』(1968年)のシーンより(Silver Screen Collection/Getty Images)
『猿の惑星』(1968年)のシーンより(Silver Screen Collection/Getty Images)

31. ロボコップ(1987年)

公開当初はそのオチで話題になったが、やがて観客らは、警察映画というジャンルに、楽しい独自のひねりを加えた作品として見るようになった。

ポール・バーホーベン監督が手がけた本作では、警察官(ピーター・ウェラー)が殺害されるが、サイボーグとして復活し、警察に復帰する。ロボコップは、犯罪者らと戦うなかで、自身のロボットとしての機能と、残る人間性や精神を調和させることに苦悩する。

本作は、批評家から設定を嘲笑されたにもかかわらず、2本の続編とテレビシリーズの制作につながった。この未来的な映画が2028年を舞台にしていたことは、今では滑稽に思える。

残り30作品は、続くVol2Vol.3で紹介していきたい。お楽しみに。

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forbes.com 原文

翻訳=高森郁哉/ガリレオ

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