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2025.08.08 15:00

地球の終末も、愛も描いた「史上最高のSF映画」50選〜Vol.1

『地球に落ちて来た男』のシーンより、科学者を演じたリップ・トーン(左)と、地球に落ちてきた異星人役で映画初主演を務めたデビッド・ボウイ(右)(Screen Archives/Getty Images)

39. ソラリス(2002年)

1972年のオリジナル映画『惑星ソラリス』も良い作品だが、スティーヴン・ソダーバーグ監督による2002年のリメイク版はさらに良い。

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心理学者クリス(ジョージ・クルーニー)は、惑星ソラリスを周回する宇宙ステーションに赴き、そこに駐留する科学者たちの奇妙な行動の原因を突き止めようとする。共演はヴィオラ・デイヴィス、ナターシャ・マケルホーンほか。

本作は、興行的にも批評的にも冴えなかったが、公開後から評価が高まった。トップクラスのSF映画でもめったに見られない、創造的な方法で愛を探求している。

38. スキャナー・ダークリー(2006年)

フィリップ・K・ディックの小説『暗闇のスキャナー(邦訳:東京創元社)』を原作とし、リチャード・リンクレイターが監督したこのアニメーション映画の傑作は、麻薬との戦いに敗れた近未来の世界を描く。

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キアヌ・リーブスが演じる潜入捜査官ボブは、麻薬密売人のドナ(ウィノナ・ライダー)を取り締まろうとして、薬物依存症に陥ってしまう。

本作は興行的に大失敗したものの、10年の時を経て多くのファンを獲得した。

37. アイアン・ジャイアント(1999年)

こちらもアニメーション映画。1957年のメイン州で、宇宙から来たロボット(『ワイルド・スピード』に出演する前のヴィン・ディーゼルが声優を務めた)と少年が仲良くなり、友情を築く。だが、誤解した連邦捜査官と政府は、ロボットを破壊しようとする。

ブラッド・バード監督が『Mr.インクレディブル』の数年前に手がけた本作は、アニメーション作品としては高度なテーマを扱っており、スクリーン上に美しく表現されている。

36. ウォーリー(2008年)

この作品は、当リストで3本目のアニメーション映画で、メッセージが込められた作品だ。

2805年頃の荒廃した地球で暮らし、ゴミを片付ける勇敢なロボット「ウォーリー」が主人公だ。別のロボット「イヴ」が地球にやってくると、ウォーリーの人生は一変する。そして、もはや自力では何もできない人間たちを助けるチャンスが訪れる。

子どもたちは、アニメーションと面白いロボットをきっと気に入るだろうが、大人も同様にこの作品を楽しむことができるだろう。気候変動やその否定論を、説教臭くなくスマートに取り上げた作品だからだ。アンドルー・スタントン監督の作品で、映画批評的にも興行的にも大成功した。

ワールドプレミアの会場でお目見えした「ウォーリー」(Alberto E. Rodriguez/Getty Images)
ワールドプレミアの会場でお目見えした「ウォーリー」(Alberto E. Rodriguez/Getty Images)

35. 遊星からの物体X(1982年)

南極の孤立した研究基地で、研究者たち(演じるのはカート・ラッセル、リチャード・ダイサートほか)がクリーチャーと遭遇し、絶望的な戦いに挑む(クリーチャーは、犠牲者の姿に擬態するのだ)。

伝説的な映画監督ジョン・カーペンターがメガホンをとり、批評家から高い評価を得たR指定作品。

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翻訳=高森郁哉/ガリレオ

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