世界で2700万ユーザー超えのアルバムアプリ
SNS「mixi」やゲーム「モンスターストライク」で知られるMIXIは、2015年からオンラインフォトアルバム「家族アルバム みてね」を提供し、今年で10周年を迎えた。みてね事業本部を率いる佐藤僚氏は、App Storeとアップルデバイスが採用するプライバシー重視のクローズドな設計が同社の事業にとってもプラスに働いていると語る。
特にアップルが2023年以降に義務づけた「プライバシーマニフェスト」は、アプリがユーザーデータをどう扱うかを明示するもので、開発者とユーザー間の信頼構築に大きく貢献しているという。
ユーザーに寄り添いながら丁寧に育んできた信頼関係を基盤に、「家族アルバム みてね」はサービス開始から10年で全世界の利用者数が2700万人を超える規模に成長した。
現在、収益は「プレミアム会員」「写真プリント」「GPS」の3つのアプリ内サービスから大きくもたらされているという。中でも2021年に開始した「みてね みまもりGPS」は、子供向けみまもりGPSアプリとして、App Storeで利用者数No.1にまで成長した。また当初は8枚だった無料写真プリントを2024年から11枚に増やすなど、サービスの拡充も続けている。
プラットフォーム戦略に関連するところでは、国内ではiOSユーザーが多数を占める一方、海外の欧州や韓国ではAndroidユーザーの比率が高いという実態がある。国内ではシニア層にも人気が高い富士通グループのFCNT製スマホ「arrows We2」への、アプリのプリインストール展開などAndroidでの展開にも同社は力を入れている。
アップルの空間コンピュータ「Apple Vision Pro」が持つ写真の立体表示機能は、「みてね」との親和性が高いと筆者は思う。この点についてMIXIに関心を聞いたところ、「革新的な体験を提供できるデバイスには非常に興味深い」としつつも、「みてね」の利用者が一般コンシューマーであることから「デバイスの普及状況を見ながら慎重に見極めたい」と答えを寄せてくれた。


