お金で幸せを買うことはできない──。確かによく言われることだが、他方で、お金を出せばストレスの少ない楽な生活を手に入れられることが多いのも事実だ。実際、新たな調査では、世界で最も幸福な国とその国民の経済的安定性の間には明確な相関関係があることが示された。
英オックスフォード大学らが3月に発表した2025年版「世界幸福度報告書」では、国民の幸福度が高まると1~3%の経済成長がもたらされることが明らかになっていた。オンラインカジノを運営する独カジノバはこのほど、国民1人当たりの国内総生産(GDP)の規模が大きい世界45カ国以上の統計を分析し、「お金で幸せを買える」国を割り出した。調査では、国民の幸福度、生活の質、経済的自由度を各国の1人当たりGDPと比較した。
それでは、「お金で幸せを買える」国の上位10カ国を紹介しよう。
1位 ルクセンブルク
「お金で幸せを買える」国の筆頭に挙がったのは、ルクセンブルクだった。同国は強固な財政安定性と国民の総合的な満足度により、合計98点を獲得した。世界幸福度ランキングでは9位だったが、1人当たりのGDPは14万7000ドル(約2200万円)と世界一の額を誇る。
2位 スイス
スイスは総合得点81.8点で2位につけた。同国の幸福度ランキングの順位は13位と振るわなかったが、1人当たりのGDPは10万ドル(約1500万円)で、経済的自由度の高さが評価された。
3位 デンマーク
3位は78.4点のデンマークだった。今年世界で2番目に幸福な国に選ばれたデンマークは、今回のランキングでも生活の質と国民の幸福度で上位に入った。1人当たりのGDPは6万9000ドル(約1000万円)だ。
4位 ノルウェー
総合得点78.3点と、デンマークに僅差で続いたのはノルウェーだ。1人当たりのGDPは8万7600ドル(約1300万円)で、幸福度ランキングでは7位となっている。
5位 オランダ
世界で5番目に幸せな国オランダは、今回のランキングでも5位だった。国家のGDPは1兆ドル(約148兆円)を超え、国民1人当たりでは約6万3000ドル(約930万円)になる。
6位 フィンランド
8年連続で世界一幸せな国に選ばれたフィンランドは、国民1人当たりのGDPが5万2400ドル(約770万円)と今回のランキングの中では最も小さいが、生活の質と経済的自由度の高さが評価された。
7位 オーストラリア
欧州以外の国で初めてランクインしたオーストラリアは、総合得点70.86点で7位となった。同国は幸福度ランキングの上位10カ国からは惜しくも外れたが、1人当たりのGDPは6万4800ドル(約960万円)となっている。
8位 米国
興味深いことに、米国は69.9点を得て8位に入った。同国は幸福度ランキングでは24位と低迷しているが、国家のGDPが26兆8000億ドル(約3950兆円)と世界一の規模を誇る。
9位 スウェーデン
9位は再び欧州に戻り、総合得点69.59点のスウェーデンが選ばれた。同国は世界で4番目に幸せな国でもある。
10位 ニュージーランド
10位に選ばれたのは、69.4点のニュージーランドだ。幸福度報告書ではオーストラリアに次いで12位と評価された。ニュージーランドの1人当たりのGDPは6万1000ドル(約900万円)で、北欧のスウェーデンやフィンランドを上回っている。




