北半球の8月は、日が落ちても気温が下がらず、夜は長く、何より暗くなるとすぐに天の川が見える。星空観察にもってこいの季節といっていい。とはいえ、今週は「チョウザメ月」の異名をもつ満月が昇るため、夜の大半を月明かりが照らし、天の川を見つけるのは少し難しいだろう。8月5日からの1週間の夜空についてまとめた。
8月9日(土):「スタージョンムーン」の満月が昇る
夕暮れ時に東からオレンジ色に輝く満月が昇り、黄色へと色を変えながら夜空を彩る。米先住民の農事暦で「スタージョンムーン(チョウザメ月)」と呼ばれるこの満月は、9日の日本時間16時55分に「望」となり、日没直後に美しい光景を見せてくれる。東の地平線や水平線を見晴らすことができる場所で、幻想的な月の出を拝む絶好のチャンスだ。
今週の星:アルクトゥルス
うしかい座の1等星アルクトゥルス(アークトゥルス)は、北半球の夏で最も有名な星のひとつ。この時期は西の空に輝いていて、北斗七星を目印にすれば簡単に見つけられる。「ひしゃくの柄」のカーブをそのまま伸ばした「春の大曲線」を辿っていくだけでいい。アルクトゥルスは赤色巨星で、太陽系からわずか37光年の距離にある。全天で4番目に明るい星である。
今週の星座:こと座
今週は月が出ているが、明るい星や星座のいくつかはそれでも見つけやすいだろう。1等星ベガを中心とする小さいながらも印象的な星座、こと座もその一例だ。ベガは、今月暗くなってから東~南東の空の高い位置に見える「夏の大三角」の一角をなす。三角形を形づくる明るい星のうち、最も天頂近くに光っている。ベガの近くに、小さな平行四辺形の星の並びを探してみてほしい。こと座には、小型望遠鏡で観測可能な環状星雲(M57)もある。



