4. アマゾン(AMZN)
●基本データ
・株価:232.79ドル(米国記事執筆時点)
・売上成長年数:29年連続
・過去3年の売上成長率:10.8%
・過去3年のEPS成長率:43.4%
・今後5年間におけるEPS成長率の予測:17.9%
・ROIC:72.2%
●事業概要
アマゾンは世界最大のEC企業であり、AWSといったクラウドコンピューティングの分野でも世界一のシェアを誇る。EC事業が売上の大部分を占める一方、利益面では高マージンのAWSが大きな貢献をしている。
●注目ポイント
アマゾンの株価は、3月から5月にかけての下落を経て回復し、年初来で6.1%上昇している。過去12カ月では28%の上昇だ。
アマゾンの多角化されたビジネスモデルは、長年に渡る売上高の成長をもたらしてきた。希薄化後EPSは一貫して上昇を続けているわけではないものの、2024年度には前年の2.90ドルから5.53ドルへと大きく伸び、インパクトのある結果となった。
2025年第1四半期決算では、同社の複数の事業が好調であることが分かった。EC事業のショッピング体験にはAIを活用し、製品ラインナップやビジネスの提供地域も拡大している。また、エンターテインメント事業では視聴者層の拡大にも取り組んでおり、ドラマ『ジャック・リーチャー』や、レブロン・ジェームズによるポッドキャスト『Mind the Game』の成功も追い風となっている。さらに、処理能力が継続的に向上するAWSでは、アドビやナスダックといった有力顧客との契約獲得も進めている。
2025年5月1日を期末とする四半期決算では、売上は前年同期比9%増、EPSは同47.5%増となった。
5. マスターカード(MA)
●基本データ
・株価:568.28ドル(米国記事執筆時点)
・売上成長年数:4年連続
・過去3年の売上成長率:13.5%
・過去3年のEPS成長率:14%
・今後5年間におけるEPS成長率の予測:16.5%
・ROIC:13.3%
●事業概要
マスターカードは、デジタル決済ビジネスを米国および国外で提供している。トランザクションごとの課金モデルにより、決済金額が伸びれば収益も増加する仕組みだ。また、セキュリティやマーケティングなどの付加価値を提供するサービス部門も成長中である。
●注目ポイント
マスターカードの株価は、2四半期連続の好決算を受けて年初来で7.9%上昇している。
マスターカードは、米国のクレジットカード決済市場においてビザに次ぐ第2位のシェアを誇る。Capital One Shoppingによると、マスターカードを使った決済金額は2024年に2兆7800億ドル(約410兆円)に達した。一方、2025年後半の個人消費は減速すると予測するアナリストもおり、やや不透明な状況にある。
しかし、現時点でマスターカードの業績には減速の兆しは見られない。最新の決算報告では、総ドル取扱高とクロスボーダー取引の双方が増加した。同社はまた、以下のような取り組みを通じてビジネスモデルの多様化にも力を入れている。
・AIエージェントによる決済プログラム「Mastercard Agent Pay」
・法人向け決済プロバイダーのCorpayとの新たな提携
・ステーブルコインをマスターカードの決済ネットワーク上で利用可能にするための、Paxos Global Dollar Networkとの協業
マスターカードの営業利益率は50%台後半と非常に高く、これらの成長戦略を実行するうえでの柔軟性をもたらしている。
2025年5月1日を期末とする四半期決算では、恒常為替レートベースの売上高が前年同期比17%増、希薄化後EPSが同15%増となった。


