ChatGPTから得られる回答は、当たり外れが大きい。そう感じている方はいるはずだ。
時間を無駄に使うのは、誰にとっても嫌なものだが、プロンプトを書き直すのに何時間も費やしても、らちが明かないこともある。プロンプトを再度投げかけると、新たな回答が生成される。役立たずの返答を見るたびに、いらだちが募るだろう。だがもし、こちらの投げかけるプロンプトが、そもそもまったくの見当違いだったとしたら、どうだろうか?
狙い通りの回答を得る、ChatGPTプロンプト設計の基本ルール
正確さは明確さにつながる。最も優秀な人たちは、編集者と投資家、事業の創業者という3つの役割を同時にこなしながら、ChatGPTに正確な回答を求める。こうした人たちは、AI(人工知能)から自分が必要とするものを引き出すための方法を、正確に把握しているのだ。
しかも、この方法は誰でも使うことができる。以下に挙げる文面を自分のプロンプトの末尾に付け加えれば、生成される回答が目に見えて変わってくるはずだ。
1. ChatGPTに回答を自己採点させるため、チェックリストを活用
曖昧な基準は、正確性にとって最大の敵だ。ChatGPTが生成したものの質をチェックすることなく、そのまま受け入れてしまうユーザーは実に多い。だが、回答に責任を持つ役割は、ツールの側が担うべきだ。
明確な採点基準を与えておくことで、回答の質は驚くほど向上する。前もって満たすべき基準を設定しておけば、合格レベルに達した時に、すぐにそれとわかるからだ。
以下の文面をあなたが書いたプロンプトに追加すれば、気づかぬうちにピントのずれた回答が入り込む事態を完全に防ぐことができる。
「回答を、これから記すチェックリストに従って評価してほしい。自らの回答を、それぞれの基準について、1から10のスコアをつけて採点してほしい。その基準とは、正確性、完全性、妥当性、明確さ、そして現実的な有用性の5つだ。
8点より下のスコアがついた回答については、欠けている要素を説明し、より高いスコアがつくような改善版を提示してほしい。
なお、回答については、私について知っている事柄に基づいて、私のニーズや好みに合ったものにしてほしい」



