小沼:社会課題の解決に向かうときにはまず、変えたい対象のことをきちんと理解することが大切です。私の場合は、大企業のあり方を変えたいというのが志の根幹にあったので、それなら大企業を知る必要があると考えて戦略コンサルティングファームに入りました。例えば、社会インフラを変えたいのであれば、まずはインフラ関連の企業などで経験を積むのもありだと思います。
米良:若いころは学びの濃度がとても濃いので、ご自身が何をやりたいのか、どんな学びを得たいのか、仕事を通じて社会に何をどう還元したいのかをクリアにしながら過ごすことがとても大事です。
新浪:学生の皆さんには、企業は何を通じて価値をつくろうとしているのかに目を向け、ビジネスと包摂性を両立している企業や取り組みにぜひ共鳴していただきたい。意識が高く優秀な学生たちは利益と社会的インパクトをしっかり出している企業しか選ばないとなれば、企業は変わります。
小沼:アメリカでは、従業員が所属先の企業に対して社会的課題の解決に貢献するように働きかける「従業員アクティビズム」が広がりを見せています。日本では採用市場が与えるインパクトが大きいので、新卒の学生たちが共助という考え方をもとに企業をスクリーニングすれば企業に大きな影響を与えます。日本は過去10年で最もSDGs教育を行った国のひとつです。学生たちがこれからどのような意思表示をしていくのかが楽しみです。


