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2025.08.05 15:00

愛されたい人ほど、幸せが遠のく?「恋人が見つかりやすい人」に共通する恋愛の動機

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マクドナルドは心理学に関するニュースサイトPsyPostのインタビューで「自己決定理論は、人が目標を追い求める様々な理由に焦点を当てているため有用だった」と説明。そしてデートに関しては、ほとんどの人がこれらの要素が混在していることを知っていると思う」とも語った。

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6つのカテゴリーの枠組みに基づいて、マクドナルドらはこれらの動機が個人の恋人探しの欲求にどの程度影響しているかを評価した。その結果、どの動機が、あるいはどういった組み合わせが恋人の獲得につながるかを予測することができた。

恋人獲得につながる動機

前述の研究の続きでは、マクドナルドと共著者たちは、新たに作成した24項目の質問を用いて独身成人3000人超の恋人探しの動機を評価した。そして半年後に恋人を見つけることができたかどうかを調べた。

全体的に内発的、同一化的な動機を持つと評価された参加者は6カ月以内に恋人を見つける傾向にあった。つまり交際を楽しいもの、あるいは個人的に価値があるものという考えで恋人を求めた人は、そうでなかった人に比べて恋人探しに成功していた。

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マクドナルドはインタビューで次のように説明している。「交際の準備ができたと感じ、6カ月後に交際している可能性が高かったのは、いずれも交際に興味があるのは交際が楽しいからであり、それが重要な人生の目標だからだと語った人たちだった」。

対照的に、「自分自身が嫌な気分になりたくないために交際しようとした人たちは、6カ月後に交際している可能性が特に低かった」と説明した。

あなたを突き動かすものは

最善を尽くしているにもかかわらずまだ相手が見つかっていないのなら、自分の願望の原動力は何なのかを自問してみる価値があるかもしれない。

恋愛関係の構築は、求めるべきマイルストーンだとよく耳にする。その結果、私たちは恋愛を成熟や安心、さらには成功を意味するものとみなすようになった。しかし、このような理屈を取り込んだ瞬間、人生の壮大な計画において何の役にも立たない理由で恋愛を追いかけ始めることになる。

そうしたことから、以下のような質問を自分にぶつけてみたい。

・交際することで自分の価値が上がる、達成感が得られる、あるいは愛されていると感じることができると考えているために、交際を望んでいないか

・誰かと付き合うことで、自分が認められていると感じるだろうか。やっと「認められた」と感じていないか。

・シングルであることはあなたの価値を物語るものなのに、まだ1人身でいることを恥ずかしい、あるいはきまり悪いと思っていないか。

・交際は家族を喜ばせるもの、社会に溶け込むのに役立つもの、あるいは安心感を与えてくれるものと考えていないか。

これらの質問の内容に心覚えがあるのなら、恥ずかしく思う理由はない。だが、恋人探しを続ける前に、一旦立ち止まって自分を顧みるように促されるはずだ。ほとんどの場合、長続きする充実した恋愛はプレッシャーや恐れ、エゴから生まれるものではない。

マクドナルドは「古くさい知恵だが、他人と関係を築く前にまず自分自身と向き合う必要があるという考えには、一理あると思う」と話す。

そして「恋愛が自分のエゴを正当化するためというより、恋愛自体が楽しく有意義なものだと思えるようになったら、それは準備ができたというサインかもしれない」と説明する。

多くの人にとって、愛は育てることを学ばなければならないものだ。獲得したり争ったりする肩書きや地位ではない。なぜ愛を望むのか、自分自身に正直になればなるほど、あなたと人生を共にすることに良さを見出してくれるパートナーを、早く見つけることができるだろう。

forbes.com 原文

翻訳=溝口慈子

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