宇宙

2025.08.04 10:30

生命自体が金星似の系外惑星での「生命存在可能な期間を延長」する可能性

宇宙航空研究開発機構(JAXA)宇宙科学研究所(ISAS)の金星探査機「あかつき」が紫外線で捉えた金星の昼面の合成擬似カラー画像。全体を覆う硫酸でできた雲の高度約70 kmにある雲頂付近を観測していると考えられている。あかつきに搭載の紫外線カメラUVIで2016年12月23日に撮影(ISAS/JAXA)


論文の第2執筆者で、オーストリア科学アカデミー宇宙研究所の惑星科学者のルドミラ・カロンは、取材に応じた電子メールで、誕生から40億年以上を経た岩石惑星をまず探すと指摘している。それはすなわち、主星が年齢とともに光度を増大させることで老化の兆候を示している恒星系だという。

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カロンによると、次に主星のハビタブルゾーンに対する惑星の位置を調べる。主星が年を取るのにともない、ハビタブルゾーンは外側に押しやられる。こうした惑星は長い間に少しだけ過剰なエネルギー放射を受けるため、表面がとても温められるので、海がある場合は蒸発し始めるという。

まとめ

今回の研究には参加していない米カリフォルニア大学リバーサイド校の惑星地球物理学者スティーブン・ケーンは、取材に応じた電子メールで、生物圏は停滞蓋を補い、生命生存可能な状態が維持される期間を延長できることが今回の研究でわかったとまとめている。生物圏とそれが形成される環境との間に複雑に入り組んだ相互依存関係が存在することを、この研究は実証していると、ケーンは続けた。

次世代の望遠鏡群にとっては、コンテキスト(対象を理解するための背景や状況や関連性)がカギになる。

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オーストリア科学アカデミー宇宙研究所のカロンによると、単独の分子を検出するだけでは不十分だ。バイオマーカー(生物指標物質)としてのメタンは「簡単」に厚い雲に阻まれたり過度の湿気によって大気中から除去されたりする可能性があると、カロンは説明する。最終的に、生命生存可能な系外惑星を正確に同定するには、複数の望遠鏡を用いる観測計画が必要になるかもしれないと、カロンは続けた。

複雑な惑星

岩石惑星に関して非常に興味深い点は複雑性を持つことであり、そのために高度に学際的なアプローチが必要になると、ヘーニングは指摘している。地球物理学、大気科学、天文学から生物学までを橋渡しするのは非常に困難を伴う取り組みだが、この取り組みが地球外生命体の探索における次の飛躍的進歩を可能にするカギを握っていると考えていると、ヘーニングは続けた。

forbes.com 原文

翻訳=河原稔

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