タイミングがすべて
ヘーニングによると、今回の論文では、化学組成が同じで生物圏を持つ惑星と持たない惑星とで暴走温室効果が発生するまでの時間を比較した。その結果、「生物」惑星は「非生物」惑星に比べて10億~20億年長く生命存在可能な状態を維持することが明らかになったという。
ハビタブルゾーンの内縁近くにある惑星の大気中CO2の特徴を、生物圏の有無に直接関連づけたのは今回の研究が初めてだと、ヘーニングと研究チームは論文で指摘している。生物学的プロセスは、風化の促進を通じてCO2濃度を効果的に調節し、暴走温室効果の発生とそれに伴う大気中CO2濃度の大幅な上昇を遅らせるため、ハビタブルゾーン内縁付近にある大気中CO2濃度の低い惑星は生物が生息している可能性がより高いと、研究チームは論文に記している。
生物相が気候調節の助けに
ヘーニングによると今回の研究では、主星の近くを公転する惑星の大気中CO2濃度が低いことは、間接的なバイオシグネチャー(生命存在指標)となるとの仮説を提唱し、検証している。地球では、生物圏は気候を調整するための効果的な助けとなっている。その理由は、植物が風化に大きく寄与することにより、CO2が最終的に岩石圏に固定され、これが地球温暖化を抑制するように作用するからだと、ヘーニングは説明する。生命は暴走温室効果を、生命のいない惑星に比べて10億~20億年だけ遅らせる可能性があることが、今回の研究で明らかになったと、ヘーニングは続けた。
複雑な進化
ヘーニングによると、生命生存可能な期間が延びることで、生命は複雑性を進化させるための時間が得られる。複雑な生命体や知的な生命体の発達は、直線的に進むものではないと、ヘーニングは指摘する。生命生存可能な期間の延長は、惑星で知的生命体が発達する確率を高める可能性があるという。
こうした惑星の見つけ方については、どうだろうか。


