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2025.08.06 18:30

恋人のことを本当に知っている? 関係を長続きさせる3つの「小さな行動」

Shutterstock.com

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私たちは「成長」を日々の経験ではなく、ビジョンボードに書き込んだ目標のような、高尚で抽象的なものと結びつけることが多い。確かに、こうした行為は目標を再認識するのに役立つが、実際にはほとんど忘れられるような「小さな行動」こそが恋愛関係における機微や期待をゆっくりと変化させる。

小さな行動の瞬間は関心を引くものではないかもしれないが、2人が共に進取の気性を持っていられる関係を築く真の足がかりだ。

この記事では、関係を発展させ、長期的に強固なものにするのに役立つ3つの小さな行動を紹介する。

1. 思い込むのではなく「尋ねる」

パートナーに「今日はどうしたの?」と声をかけるのと、「またつれないね 」と言うのとを想像してみてほしい。

この違いにお気づきだろうか。長い間一緒にいると、相手を「知っている」と思いがちだ。そして、親しみは安らぎにつながる一方で、思い込みを生むこともある。私たちは相手の行動から自動的に推理し始める。「ああ、彼はまたストレスを感じている」「彼女は明らかに私に対して怒ってる」「イライラしているときはいつもこうだ」など。

「尋ねる」ことで、話し合いが始まる

だが実際は、決めつけは話し合いへの扉を閉ざしてしまう。尋ねることで、話し合いが始まる。

決めつけを純粋な好奇心に置き換えるとき、活力に満ちた変化する個人となる余地をパートナーに与える。自分が頭の中に思い描く姿ではなく、自分と共にいる現在の相手の姿だ。

専門誌『Social and Personality Psychology Compass(ソーシャル・アンド・パーソナリティ・サイコロジー・コンパス)』に2017年に掲載された研究によると、理解されているという感覚は、必ずしも「実際に」理解されているわけではないことが示されている。事実、他人が自分のことを理解していても誤解されていると感じることが多く、逆もまたしかりだ。これは、理解されているという感覚は、他人の言葉だけでなく自分の気持ちの移り変わりや関係の背景、どれだけ安心して自分を表現できるかによって形成されるためだ。

実際に理解されていると感じる可能性が高まる

決めつけるのではなく尋ねることで、相手が実際に理解されていると感じる可能性が高まる。思い込むのではなく、相手の現在の状況を受け入れているためだ。

このような好奇心は、相手に気持ちを寄り添わせられることを示す。「頭の中で思い描いているバージョンではなく、今のあなたの力になるためにここにいる」と伝えることになる。これにより2人の関係は弱さと成長を安全に育めるものになる。

例えば、「最近冷たいね 」と言うのではなく、「少し距離があるね。最近どんな感じ?」と言ってみるといい。

また、近況を尋ねるのに以下のような質問を使う習慣をつけるのもいい。

あなたが今週誇りに思うことを教えて

今、辛いと感じていることは何?

こうしたシンプルな質問はやがて、相手の感情を受け入れ、その複雑さを深く理解できるほど相手の内面を気にかけていることを伝えることになる。

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翻訳=溝口慈子

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