宇宙

2025.08.02 18:00

「ブラックムーン」の新月とペルセウス座流星群が星々を引き立てる、8月の夜空

米カリフォルニア州のジョシュアツリー国立公園で、赤い花を咲かせる低木オコティーヨの群生地の上空を流れるペルセウス座流星群の流星。2015年8月12日撮影(Joshua Tree National Park, Public domain, via Wikimedia Commons)

4. 惑星パレード

日時:8月18日(月)~21日(木)の日の出1時間前
方角:東の空

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4日連続で、木星、金星、水星が夜明け前の空に優雅な弧を描き、欠けゆく月がその間を泳ぐように通り過ぎながら、日に日に細くなる。ハイライトは21日で、月齢27.3の繊細な月が金星に並ぶ。

2025年8月21日、日の出約1時間前(東京:午前4時ごろ)の東の空(Stellarium)
2025年8月21日、日の出約1時間前(東京:午前4時ごろ)の東の空(Stellarium)

5. 天の川が見ごろ

日時:日没1時間半後~、8月いっぱい
方角:南から天頂

月の出が遅くなる16日から新月を挟んで26日までは、北半球の天文ファンにとって、最も鮮明な天の川の眺めを楽しめる時期だ。月が昇る前に、南の空高くきらめく「夏の大三角」から南南西の地平線近く、さそり座といて座に挟まれた「銀河の中心」まで、天球にアーチをかける天の川を辿ってみてほしい。光害マップを活用したり、星空保護区に一泊したり、光害の影響の少ない環境づくりがカギとなる。

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米ユタ州モアブ近郊のアーチーズ国立公園で、「ガーデン・オブ・エデン(エデンの園)」の名称で知られる景勝地の上空にかかる天の川(Jon G. Fuller/VWPics/Universal Images Group via Getty Images)
米ユタ州モアブ近郊のアーチーズ国立公園で、「ガーデン・オブ・エデン(エデンの園)」の名称で知られる景勝地の上空にかかる天の川(Jon G. Fuller/VWPics/Universal Images Group via Getty Images)

6. 「ブラックムーン」

日時:8月23日(土)
方角:全天

今宵の新月には、特別な名前がある。春分・秋分・夏至・冬至で区切られた1つの季節の間に新月が4回訪れる場合、3回目の新月を「ブラックムーン」と呼ぶのだ。月そのものは見えないが、星空観察、天文観測、天体写真撮影にもってこいの暗く月のない夜空が一晩じゅう続く。

7. 金星とプレセペ星団

日時:8月31日(日)の夜明け前
方角:東の空

日の出の約1時間前に東の空を見ると、光り輝く金星が見つかる。その近くを双眼鏡で覗くと、淡いながらも美しいプレセペ星団(M44)の姿を捉えられるはずだ。かに座に位置するこの散開星団は、夜空でも指折りの美しい天体のひとつ。特に、明るい惑星との共演は絶景といえる。

2025年8月31日、日の出約1時間前(東京:午前4時15分ごろ)の東の空(Stellarium)
2025年8月31日、日の出約1時間前(東京:午前4時15分ごろ)の東の空(Stellarium)

forbes.com原文

翻訳・編集=荻原藤緒

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