4. 惑星パレード
日時:8月18日(月)~21日(木)の日の出1時間前
方角:東の空
4日連続で、木星、金星、水星が夜明け前の空に優雅な弧を描き、欠けゆく月がその間を泳ぐように通り過ぎながら、日に日に細くなる。ハイライトは21日で、月齢27.3の繊細な月が金星に並ぶ。
5. 天の川が見ごろ
日時:日没1時間半後~、8月いっぱい
方角:南から天頂
月の出が遅くなる16日から新月を挟んで26日までは、北半球の天文ファンにとって、最も鮮明な天の川の眺めを楽しめる時期だ。月が昇る前に、南の空高くきらめく「夏の大三角」から南南西の地平線近く、さそり座といて座に挟まれた「銀河の中心」まで、天球にアーチをかける天の川を辿ってみてほしい。光害マップを活用したり、星空保護区に一泊したり、光害の影響の少ない環境づくりがカギとなる。
6. 「ブラックムーン」
日時:8月23日(土)
方角:全天
今宵の新月には、特別な名前がある。春分・秋分・夏至・冬至で区切られた1つの季節の間に新月が4回訪れる場合、3回目の新月を「ブラックムーン」と呼ぶのだ。月そのものは見えないが、星空観察、天文観測、天体写真撮影にもってこいの暗く月のない夜空が一晩じゅう続く。
7. 金星とプレセペ星団
日時:8月31日(日)の夜明け前
方角:東の空
日の出の約1時間前に東の空を見ると、光り輝く金星が見つかる。その近くを双眼鏡で覗くと、淡いながらも美しいプレセペ星団(M44)の姿を捉えられるはずだ。かに座に位置するこの散開星団は、夜空でも指折りの美しい天体のひとつ。特に、明るい惑星との共演は絶景といえる。


