生成AIが身近に浸透する中、検索方法や検索サイトの表示結果に変化の兆しが見られる。これまで慣れ親しんだ検索サイトでの検索に代わり、生成AIツールによる検索が台頭し、使いこなす層も少なくない。
そんな検索スタイルについて、SEO会社のランクエストがデジタルネイティブである10代の男女100人に、検索行動の本音について調査。結果を公開している。
それによると、まず情報検索の際に、従来型検索エンジン(GoogleやYahoo! など)とAI検索(ChatGPTやGeminiなど)をどのように使い分けているかの問いに、「ほぼ従来の検索エンジンのみ」が41%でトップ。次いで「従来型の検索エンジンが主、AI検索は補助的に使う」が26%、「検索エンジンとAI検索をほぼ同じ頻度で併用」「ほぼAI検索のみ」が14%となっている。

意外にも従来型検索エンジンの利用が主体である層が多いことが判明した一方、5人に1人はAI検索が主体となっており、完全に移行したユーザーも存在。この流れは今後さらに加速する可能性を秘めている。
次に、従来型検索エンジンとAI検索、どちらの情報が信頼できるかの問いには、「従来型検索のほうが信頼できる」が39%、「どちらも同程度に信頼できる」が29%となっており、「AI検索のほうが信頼できる」は4%にとどまった。従来方式はこれまでの実績による信頼性が高いものの、AI検索では「ハルシネーション」(もっともらしく虚偽の情報を生成すること)が発生する可能性があるため、10代においてもその特性を理解した上で利用している実態がうかがえる。




