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2025.08.05 09:15

PDFファイルにも潜むマルウェア。サイバー攻撃から身を守る意識改革

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サイバー攻撃の脅威は日々深刻化し、企業のみならず個人もその標的となっている。特にマルウェアやフィッシング詐欺の手口は巧妙化の一途をたどり、インターネット接続環境においてセキュリティ対策を怠ることは極めて危険な状態を招く。

こうした状況に対し、NordVPNは同社のセキュリティツール『脅威対策Pro』の集計データを分析し、ユーザーが遭遇する脅威の実態を調査、その結果を公開した。

それによると、2025年第2四半期(4月~6月)において、同ツールによってマルウェアや偽サイトへのアクセスを検知・ブロックした回数を調べたところ、最も多かったのはアメリカの2億8000万件だった。続いて、イギリスの1億300万件、オーストラリアの4200万件などと続いている。

日本でも約380万件のマルウェアが検出されており、これはデバイス1台あたり平均223件の攻撃ブロックに相当する。単純計算で1日2.5回という頻度であり、日本においても継続的な攻撃に晒されている実態は明らかだ。

マルウェアが含まれるファイルの拡張子としては、「.exe」が18万1008件でダントツトップ。「.zip」が2万7531件、「.dll」が2万1447件と続くが、特に注目すべきは「.pdf」の1万1566件である。PDFファイルでのやり取りは日常業務で頻繁に行われる。これまでは実行ファイルや圧縮ファイルに注意を払うケースが多かったが、PDFファイルにも潜んでいる可能性があり、警戒すべき対象となっている。

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文=飯島範久

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