人工知能(AI)向け半導体を手がけるFuriosaAI(フュリオサAI)は7月31日、シリーズCラウンドで1億2500万ドル(約185億円。1ドル=148円換算)を調達し、累計調達額が2億4600万ドル(約364億円)に達したと発表した。同社は、米メタが今年初めに買収を検討していた韓国のスタートアップだ。
評価額は1088億円
FuriosaAIの評価額は、声明によると7億3500万ドル(約1088億円)とされる。同社の新たな調達には、韓国産業銀行とIBK企業銀行という2つの政府系銀行に加えて、インターネット大手カカオの投資部門であるカカオインベストメント、運用資産が約2兆4000億ウォン(約2640億円。1ウォン=0.11円換算)のプライベートエクイティ大手「キーストーン・パートナーズ」、昨年設立されたPIパートナーズらが参加した。
「RNGD」量産化と次世代チップ開発に注力
FuriosaAIは、新たな調達資金を自社のAI推論向け半導体「RNGD(レネゲード)」の量産化と次世代チップの開発に充てる。カカオインベストメントのキム・ドヨンCEOは声明で、「FuriosaAIはGPUに代わる有力なAI推論用チップを開発した。同社のTensor Contraction Processorアーキテクチャは、次世代AIアプリケーションに不可欠な性能と電力効率を備えている」と述べた。
RNGDは、AIコンピューティングに不可欠な高性能メモリーである、SKハイニックス製HBM3チップを搭載しており、TSMCの5ナノメートル製造プロセスで製造される。FuriosaAIは先週、韓国LGグループの研究部門「LG AIリサーチ」が同社チップを採用し、「EXAONE」と呼ばれる大規模言語モデル(LLM)、またエンタープライズ向けAIエージェント「ChatExaone」の運用を支えていると発表した。



