サムスン電子およびAMDのエンジニア出身のCEO
FuriosaAIは2017年に設立され、サムスン電子でハードウェアエンジニアとして、AMDではソフトウェアエンジニアとして務めたというペク・ジュンCEOが率いている。最新の公的資料によると、ペクはソウルに拠点を置く同社の株式の17.6%を保有している。
FuriosaAIの2024年の売上高は前年同期比18.3%減の30億ウォン(約3億3000万円)で、純損失は前年の約2倍にあたる1522億ウォン(約167億4200万円)だった。
米メタは、独自のカスタムAIチップを開発中で、今年初めにFuriosaAIの買収を検討していた。この買収については、フォーブスが2月に最初に報じていた。
国内競合Rebellions、最大296億円の資金調達を新たに目指す
FuriosaAIの最新の資金調達は、国内の競合Rebellions(リベリオンズ)がSKハイニックス傘下のSapeon(サピオン)との合併を完了させてから約1年後のタイミングとなった。Rebellionsは、合併後も以前からの社名を維持し、韓国初のAI半導体ユニコーンとなった。同社のパク・ソンヒョンCEOは、マサチューセッツ工科大学(MIT)で電気工学と計算機科学の博士号を取得し、スペースX、インテル、サムスンでの勤務歴を持っている。
Rebellionsは、この合併以前に少なくとも2億2500万ドル(約333億円)の資金を、サウジアラムコのベンチャー部門Wa’ed Ventures、カカオベンチャーズ、韓国通信大手KT、テマセク傘下のパビリオン・キャピタル、フランスの元デジタル経済担当大臣のフルール・ペルランが率いるコレリア・キャピタルなどから調達していた。
Rebellionsはさらに、最大2億ドル(約296億円)の調達を目指す新たな資金調達を進めている。このラウンドにはすでにサムスンが参加した。
韓国の半導体エコシステムと政府の支援
韓国は、人口が約5000万人の比較的小さな国ではあるが、世界有数の半導体人材を抱えることで知られており、世界最大級のメモリ半導体メーカーであるSKハイニックスとサムスンの2社が拠点を置いている。半導体製造装置メーカーのハンミ半導体、化学素材メーカーのソウルブレインといった重要サプライヤーも存在する。
さらに韓国政府は、財閥からスタートアップまでを含むテック・エコシステムの育成を後押ししており、新大統領の李在明(イ・ジェミョン)は選挙戦で、最大100兆ウォン(約11兆円)をAI半導体を含むAIインフラの開発に投資する方針を掲げていた。


