2025.08.04 08:15

なぜファンは動くのか。静岡の『ゆるキャン△』に学ぶ聖地巡礼ビジネス

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調査では、参加者にスタンプラリーで消費した金額を費目別(交通費、宿泊費等)でアンケートを実施し、経済波及効果を推計。その結果、県内への経済波及効果は、4億9810万円に上った。

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参加者は8330人。うち県内が3891人、県外が4439人と、遠征者が上回る結果となった。スタンプラリーの平均消費単価(1人あたりの消費支出額)は、県内在住者が3万5405円、県外在住者6万1765円で、宿泊業などの「対個人サービス」が2億1585万円。「運輸・郵便」が9707万円、「商業」が4902万円と、幅広い産業に効果をもたらしたとの分析だ。

参加者によるスタンプラリーの感想は、97.4%が「良かった」と回答。その理由として、「『ゆるキャン△』のモデル地をほぼ楽しめた」が7割強、次いで「静岡県の知らなかった観光地を知ることができた」も半数を超える。多くの参加者が満足感を得るとともに、静岡県の魅力発信にも寄与したようだ。

静岡県は2021年にも同様の企画を実施しており、参加者数は減少(前回1万2262人)したものの、経済波及効果は上昇(同4億1148万円)している。

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こうしたスタンプラリーは、ファンの心を掴み、魅力的な企画に昇華させられるかが成功の鍵となる。大きな経済波及効果を追求するならば、オタクの視点に立って企画を練ることが不可欠だ。

出典:静岡県「令和6年度『ゆるキャン△』×静岡県 スタンプラリーの結果」より

文=飯島範久

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