何十年もの間、ピンク・フロイドのアルバム『The Dark Side of the Moon(狂気)』は世界中で数千万枚を売り上げてきた。今日においても、このアルバムは欧米の多くのランキングでその名を見ることができる。実際、同作品は米国および英国の音楽チャートの常連であり、その人気ぶりは衰えることがない。この傑作は非常に高い評価を受け続けており、これまでにいくつものバージョンが発売されてきたが、ファンたちはそれらをすべて大量に買い求めている。
バンドの本拠地である英国では、この大ヒット作品の複数のエディションがさまざまなチャートにランクインしている。近年リリースされたバージョンも複数のチャートに同時に再登場するほどだ。どうやらこのロック作品に対する関心は、今後も尽きることがなさそうだ。
『The Dark Side of the Moon』、英国チャートで存在感を示す
『The Dark Side of the Moon』は現在、英国の4つのチャートにランクインしており、そのうち2つには再登場というかたちで再び名を連ねた。ベストセラーが揃うOfficial Albums Salesチャート、およびOfficial Physical Albumsチャートにおいて、それぞれ94位と99位に再ランクインしたのだ。
また、『The Dark Side of the Moon』はOfficial Album DownloadsチャートとOfficial Rock & Metal Albumsチャートにも名を連ねている。前者はすべてのジャンルを対象に、英国で最もダウンロードされたフルアルバムをランキングするもので、同作は前週の88位から82位へと順位を上げた。一方、後者はロックおよびメタルのベストセラーを扱うチャートであり、同アルバムはそこで18位をキープしている。これにより、『The Dark Side of the Moon』は同チャートに通算18週ランクインしたことになる。
代表作が最新作を上回るパフォーマンス
現在、英国のチャートに登場しているピンク・フロイドの作品は2つだけであり、『The Dark Side of the Moon』はその中で唯一、複数のチャートに同時ランクインしている。今年初めには、ライブアルバムの『Pink Floyd at Pompeii – MCMLXXII』が複数のチャートで1位を獲得したが、その後はほぼ姿を消している。しかし、Official Rock & Metal Albumsチャートには現在もランクイン中で、先週の19位から26位へと順位を下げながらも、いまだ存在感を保っている。



