米国時間7月30日、マイクロソフトは第4四半期決算を発表し、クラウドおよびAI分野の成長を世に示した。この決算発表を受けて、同社の株価は時間外取引で急騰した。
マイクロソフトが発表した第4四半期の売上高は前年同期比18%増の764億ドル(約11兆3800億円)だった。これは、FactSetが公表する予想コンセンサスの738億ドル(約10兆10000億円)を大きく上回る数字だ。
純利益は272億ドル(約4兆500億円)で、前年同期から24%増加した。また、1株あたりの純利益(EPS)は3.65ドルで、これもまた市場予想の3.38ドルを上回った。
今回、マイクロソフトは初めて同社のクラウドプラットフォームであるAzureの年間売上高を開示し、同サービスが2025年度を通して750億ドル(約11兆1800億円)以上の売上を記録したことが明らかになった。
この決算発表を受け、マイクロソフトの株価は30日の終値である513.24ドルから、時間外取引で7%上昇した。
同日にはメタも決算を発表しており、売上高の増加を背景に、同社の株価もまた時間外取引で9.7%上昇している。
マイクロソフトの第4四半期は、クラウドサービスおよびAIアシスタントのCopilotなど、同社が手がけるAIビジネスのさらなる成長が見られた。Copilotは、Word、PowerPoint、Excelなどのマイクロソフト製アプリで多様な作業を支援するものである。高まるAI需要に対応するため、マイクロソフトは2025年度にAI向けデータセンターなどに対し800億ドル(約11兆9200億円)規模の投資を計画している。
一方で、同社は今年に入り人員削減も実施しており、全世界で約6000人の従業員を削減した。これは全従業員の約3%に相当する規模だ。



