ビジネス

2025.08.03 08:00

成功の鍵は「主導権」、超一流の経営者が実践する朝の習慣5つ

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4. 自分の目的を再確認する

ビジネスに真剣に取り組む起業家は、自分がビジネスを築いている理由を見失うことはない。朝のひと時を使って、単なるお金目当てではない、より大きな目的を再確認している。

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自己啓発本で知られるトニー・ロビンスは、1日のはじまりの10分から15分間を、感謝することと、人生の目的(パーパス)を確認することに充てている。米メディア「ハフィントン・ポスト」の創業者アリアナ・ハフィントンは毎朝、瞑想をして精神の統一を図っている。ツイッター(現X)創業者のジャック・ドーシーは、起床したらまず30分間の瞑想を行い、それからほかのことに取りかかる。

人生の目的とつながっていれば、他の人なら脱線してしまうような障害に遭遇しても、それを前進するための足掛かりに変えられる。自分にとって最大の目標3つと、その背景にある目的を書き出そう。そして毎日の起床後、ほかのことに着手する前に、それを読み返そう。そのようにして、今日という1日が大切であり、些末な事柄で1日を無駄にしてはならない理由を思い出すようにしよう。

5. 消費する前に生産する

並外れた経営者は、消費する前に生産している。人の成功を傍観するのではなく、自分の手で成果を築いているのだ。彼らは、自分にとって何よりも価値のある創造的タスクを完了するまでは、メールをチェックせず、ソーシャルメディアも閲覧せず、ニュースも読まない。真剣にビジネスに取り組む起業家は、他人の優先事項に反応することで1日をスタートさせるようなことは絶対にしない。

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著名な投資家であるウォーレン・バフェットは、毎日5時間から6時間を読書に費やしているが、1日の始まりにはまず、投資内容を見直して意思決定を行う。意思決定や習慣に関するビジネス書の著者ジェームズ・クリアーは、スマートフォンを開くよりもまず先に、深く集中しなければならない仕事をする。

筆者は、ソーシャルメディア・エージェンシーを経営していたころ(現在は売却済み)、消費するよりも先にコンテンツを創出することが成功のカギであることを学んだ。1日のなかで集中力が爆発的に上がっている最初の時間帯に、最も価値の高い仕事をしよう。

メールは待ってくれる。ニュースだって後で読めばいい。けれども創造的なエネルギーは、そのときに活用しないと、戻ってこないかもしれない。

朝のひと時を、意識して活用しよう

朝の習慣は、力の源泉にもなれば、力を奪うものにもなり得る。選ぶのはあなただ。世界よりも先に目を覚まし、意識して体を動かす。そして1日を頭に思い描き、人生の目的を再確認して消費するより先に生産し、自分の1日の舵を真っ先に握ろう。

誰にも止められないはずみをつけて、偶然ではない、必然の成功を手に入れよう。

forbes.com 原文

翻訳=遠藤康子/ガリレオ

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