働き方

2025.08.01 09:15

教師という仕事の残酷な現実、日本教育の未来は

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学校の教師が過酷な労働環境に置かれていることは周知の事実だが、具体的な勤務実態が調査によって明らかになった。授業以外の作業量が増し、トイレにも行けない過密スケジュールで、本来の職務である子どもと向き合う時間がどんどん削られている。

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小学館が運営する教育者向けのウェブメディア「みんなの教育技術」は、全国の教育関係者5412人を対象に勤務実態に関するアンケート調査を実施した。小学校教師が4628人ともっとも多く、特別支援学校や教育委員会に勤務する人も含まれている。まずは勤務時間だ。平均11時間から12時間がもっとも多い。定時の8時間未満で帰れる人は2パーセントに満たない。10〜12時間以上が全体の8割を占める。

「寝る、入浴以外の時間をすべて仕事しているのに、授業準備などが間に合わないため毎日すべてがつらい。部活動の顧問になったがずっと見ることができる時間的余裕もない」ためにすべてが中途半端になるという意見が聞かれた。

激務のために休憩もままならない。休憩時間がほとんどとれないという人が6割以上。労働基準法が定める45分以上の休憩時間がとれる人はわずか1.5パーセントだ。

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「終業時刻直前に休憩時間が設定されているうえに、勤務時間内に到底終わらない仕事量を課せられている」という40代男性教師からの訴えがあった。子どもたちの下校後に45分間の休憩時間があり、16時30分から15分間の夕会のため、子どもの下校後は15分間しか仕事時間がない。「これが、私を含めて全国の先生たちが十分な休憩時間を取れない原因になっているのです」と悲痛な現状が伝えられた。トイレにも行けずに膀胱炎を繰り返しているという教員もいたとのことだ。

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文 = 金井哲夫

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