AI

2025.08.16 08:00

なぜ「忖度」「お世辞」ばかりのAIが存在するのか、なぜ「温かみ」に注意を払うべきか

Kilito Chan / Getty Images

私たちにできることはあるか?

では、私たちにできることはあるのだろうか? その点については、いくつか簡単な方法がある。

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(1)AIに対して具体的に、建設的なフィードバックや正直な評価を求める。私は「厳しいレビュー」(brutal review)という言葉を使うが、「プロとして」など好きな言葉を使っても構わない。私の経験では、このように求めると、少なくとも最近のAIでは建設的なフィードバックの質が劇的に向上する。また定期的に文言を見直さないと、元に戻る傾向がある

(2)同じAIを繰り返し使用することで、AIの記憶能力もユーザーの好みに適応し、明示的に求めなくても厳しいレビューを提供してくれることがある

(3)フォローアップの質問をする。AIに対して、事実に基づいた証拠や論理的な理由を示してAI自身の意見を検証・正当化するように求める

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(4)複数のAIを使う。異なる反応が得られることで、自分の入力に対する異なる視点を知ることができるかもしれない

最も大切な視点

何より大切な視点は、そもそもAIは、その提供者の目的に従って作られた複雑なソフトウェアプログラムにすぎないと認識することだ。提供者の目的を理解すれば、AIとのやり取りがより生産的になり、ユーザーの目標とAIの最適化基準が可能な限り一致するようにできる。

forbes.com 原文

翻訳=酒匂寛

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