国内

2025.07.31 08:30

国内スタートアップ買収件数は高水準を維持、SaaS・AIが牽引

買収額などを基にしたM&Aの注目事例は以下の通り。

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●アクシスルートホールディングス 買収元:メドレー
健康寿命を支える事業を展開するスタートアップ。クラウド診療支援システムを提供するメドレーが1月に61億円で買収。TOBを抜いた25年スタートアップ買収では最高額となった。

●ゆめみ 買収元:アクセンチュア
健康寿命を支える事業を展開するスタートアップ。戦略コンサルティング、デジタルコンサルティングなどを手がけるアクセンチュアが5月に37億円で買収。

また、買収額の高い企業の中で、TOBの事例を以下で紹介する。

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●ウェルスナビ 買収元:三菱UFJ銀行
資産運用を自動化したサービスを運営するスタートアップ。1月に997億円で買収され、TOB完了後に同社は上場廃止となった。

●BEENOS 買収元:LINEヤフー
世界最大級のオンラインマーケットプレイス「eBay」と連動したグローバルショッピングサービスを運営するスタートアップ。5月に538億円で買収され、TOB完了後に上場廃止となった。

●カオナビ 買収元:カーライル
クラウド人材管理ツール「カオナビ」の開発・提供を行うスタートアップ。米投資ファンドのカーライルによるTOBを経て、上場廃止となった。買収額は500億円となった。

そして、買収額は非公表ではあるものの、スタートアップがスタートアップを買収するケースも増えてきている。4月、人事労務ソフトを手がけるSmartHRがCloudBrainsを買収した。同社が事業の譲り受け以外で他社を子会社化するのは初めて。3月にはアスエネがCarbon EXを、4月にはMOON‐XがVieonを買収するなど、成長しているスタートアップがさらなる競争力獲得の手段のひとつとして買収する側に回る動きが見られる。

セクター別買収概況

2025年上半期に買収額や買収件数が高かったセクターを集計した。買収額・件数ともにSaaSがトップを牽引し、買収件数ではAIも存在感を示した。

2025年上半期における買収額が69億円、買収件数が22件に達したSaaS領域では、ゆめみが37億円、etailTech・FoodTechや運輸・物流の領域では、飲食店向けに食材受発注プラットフォームを提供するタノムが23億8,000万円で買収された事例が牽引した。さらにセキュリティ領域では、ポラリファイが15億円で買収された事例が代表的である。 

文=STARTUP DB

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