キャリア

2025.07.30 17:00

自ら辞めるよう仕向ける「静かな解雇」、横行する企業に潜む不都合な「3つの真実」

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不都合な真実その3:フィードバックが行き詰まっている

もしかするとあなたはすでに、上司との会話や、まさしく「その話」をしたのかもしれない。ただし、そうした話し合いはうまくいかず、緊張状態になったり、ぎくしゃくしたり、気まずくなったりした。そして、話し合いの場が再度設けられることはなく、上司は関わるのを止めてしまった。何も明言せず、これからどうするのかも示されない。解雇はされなかったが、突然、沈黙が訪れた。

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その沈黙は耐え難いものになるかもしれない。ギャラップの調査によると、従業員エンゲージメントを予測できる最大のポイントの1つは、「マネージャーが、自分のチームメンバーと意義のある会話をどのくらい頻繁に交わすのか」ということだ。

実際、「過去1週間以内に、上司から有益なフィードバックをもらった」従業員の80%は、「仕事に心から打ち込んでいる」と回答している。一方で、上司と部下とのそうしたやり取りが途絶えると、戸惑いが生じ、従業員はその空白を、自分なりの憶測で埋め始める。

フィードバックがうまくいかず、気まずさを覚えたり、逃げ腰であったり、単にどうやって先に進めばいいのかわからなくなったりすると、定期面談が行われなくなり、フィードバックが減り、1対1の対話がおろそかになっていく。そして、時間が経つとともに、その沈黙は明確なメッセージへと変わる。「あなたはこの会社で支援を受けておらず、前進もしていない」というメッセージだ。

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あなたには、成長を心から望んでくれる職場で働く価値がある

静かな解雇は珍しいことではない。起こっていても気づきにくいだけだ。誰も何も言わないので、どうしても自分を責めてしまいがちになる。しかし、従業員のあなたに非があるケースは少ない。原因は、組織的な欠陥や、忙しすぎるマネージャー、真正面から対処せずに厄介な会話を避けようとする企業文化にある。

自分は会社から静かに追い出されようとしていると感じるなら、それを挫折ではなく、きっかけとみなそう。あなたには、もっと透明性があって、従業員を支え、その成長を心から望んでくれる職場で働く価値がある。

forbes.com 原文

翻訳=遠藤康子/ガリレオ

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