キャリア

2025.07.30 11:00

AIに仕事を奪われる時に備えよ、「変化に強い人材」になるためのキャリア構築3ステップ

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2. 職業上のアイデンティティ:肩書に頼らない

変化の激しい世界では、現在の職務で自分を定義することにはリスクがある。その肩書は、数年後には存在しないかもしれない。勤めている会社もまた同様だ。

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だからこそ、プロフェッショナルとしてのアイデンティティも、あなたとともに進化させる必要がある。自分の持つスキル、強み、影響力という観点から考えてみよう。あなたには何の能力があるのか。そのスキルは、誰に恩恵をもたらすのか。どのような問題を解決するのが得意なのか。

そのアイデンティティを、履歴書だけでなくオンライン上の情報発信でも伝えるようにしよう。どちらの場合も現在の職務だけでなく、「あなた自身」を反映していなくてはならない。そこで説明している内容が、現在の仕事を辞めれば意味がなくなってしまうものであれば、それはあなたのアイデンティティではない──単なる職務記述書だ。

見せ方を変えよう。これまでにもたらしてきた価値、与えたインパクト、獲得したスキルを強調するのだ。次に出会う誰かに、自分が何を提供できるかを明確にしよう。

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誰かがあなたをグーグルで検索したり、リンクトインのプロフィールを開いたりした時、あなたの提供する価値を、すぐに理解してもらえるようにしなければならない。

単に「自分は素晴らしい」と伝えるのではなく、それを具体的に示そう。例えば、製品担当責任者なら、部門の垣根を超えた連携を強化して、ローンチまでの時間を30%短縮した。あるいは、プラットフォームをスケーリングして、10倍のユーザーに対応できるようにした、といったことを説明するといい。このような記述は、「私はこれが得意だ」と主張するだけでなく、結果という明らかな証拠が、それを物語ってくれる。

3.自己啓発:今日のためだけでなく、明日のために学ぶ

仕事に追われていると、学ぶことを後回しにしがちだ。しかし従来の仕事が消え、新たなスキルが求められる世界で、そのようなリスクをとることは許されない。

自己啓発は、未来の可能性を探る手段だ。トレンドを察知して関心のある分野を模索し、必要に迫られる前に新たな方向へ進む準備を整えるのに役立つ。

新しい技術であれ、市場の変動であれ、あるいは完全なキャリアの再構築であれ、何かに好奇心を持ち続け、成長のための時間を確保することで、キャリアのサイクルが変化した際に、行き詰まりを防ぐことができる。

ステップ3:転換期を受け入れる

現代のキャリア管理で最も難しいのは、仕事そのものではなく、次の仕事へ移るまでの狭間の期間だ。それは衰退期、不確実性、白紙の状態を意味する。

我々の多くは、そうした空白期間を恐れるように教育されてきた。しかしそうした期間は、再構築のチャンスが存在する場所でもある。常日頃から適切な基盤(つまり自分の価値を知る人々、直近の役職を超えた明確なアイデンティティ、そして継続的な学習の習慣)を構築しておけば、より早く「次の道」を見つけられるだろう。

次のキャリアは、必要になるずっと前から始まっている

現代のキャリアは、はしごというよりクライミングウォールのようなものだ。方向転換や一時停止、新たなルートの開拓に満ちている。キャリアを管理することは、1つの道に固執することではない。常に動き続けるなかで、踏みとどまるべき時、方向転換するべき時、そして次の機会に手を伸ばすべき時を知らなければならない。

なぜなら、キャリアを持続させる秘訣は、「ずっと続く仕事」を追い求めることではなく、「次のキャリア」に向かうためのツールキットを何度でも繰り返して構築することだからだ。

forbes.com 原文

翻訳=高橋朋子/ガリレオ

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