同時に、格好の良さに対する認識は年齢層によって異なるのかもしれない。例えば、ジョー・ローガンのポッドキャストでマリファナを吸引したとされるテスラのイーロン・マスクCEOは投資家に受け入れられなかったようで、その翌日テスラの株価は下がった。それでも若い人、特に規範に挑戦する有力な人を尊敬する大学生にとっては、マスクのそうした行為は反抗的あるいは格好いいと受け止められた可能性がある。
繰り返しになるが、他人の目に行為がどのように映るかにもよる。例えば、マスクのXへの絶え間ない投稿は、ある人には「やりすぎ」と映るかもしれない一方で、マスクのコンテンツを1時間ごとに熱心にチェックしている人もいる。
2. 温かい心を持ち、信頼でき良心的
格好いい人は愉快で友好的かもしれないが、必ずしも倫理的であるとは限らない。いい人は冷静さや良心、普遍主義、協調性、温かさ、安心感、継続性、順応性といった資質を体現している。
そのような人は必ずしも影響力があったり、流行を作り出す人ではないかもしれないが、頼りになり、社会性がある。研究では、評価した15のポジティブな特性や価値観のうち、9つが格好いい人といい人の両方に関連していることがわかった。
ある文脈における格好の良さは、善良さを損なう可能性がある。例えば、冒険好きでスリルを求める人は称賛されるかもしれないが、その人が無謀または利己的な行動(薬物使用や浮気、搾取的な関係など)をとれば道徳面で信用を失うかもしれない。
さらに、影響力が物を言う社会では、格好いいと思われることは善良であることよりも価値があるかもしれない。だが、個人的な利益を追求するあまり、排除されたり搾取されたりして代償を払うことになることもある。これは、格好の良さが本来あるべき姿よりもパフォーマンス的になっている場合だ。
しかし、格好いい人は社会的報酬をより多く得る傾向があるため、依然として人気を得ようとする。そうした人は往々にしてより多くの注目や賞賛を集め、影響力を持つ。だが、そうした人が同様に持つ快楽主義や支配欲のような特徴により、謙虚さや利他主義のような善良さが失われることもある。
高校生の消費パターンとアイデンティティの構築に関する研究では、馴染もうとする人にとって消費が重要であることが明らかになった。
「消費は何よりも重要になっている。誰もがドルチェ・ガッバーナやカルバン・クラインを欲しがると同時に、路上販売の簡素な食事にお金を払えない人もいる」と16歳の研究参加者は説明する。
この調査は、消費すること、あるいは消費したいと思っていることが、異なる社会階級に属するという幻想を生み出すことを示唆している。高級ブランド品を所有することは高い社会的地位を意味すると考える人もいるかもしれない。皮肉なことに、「格好いい」アプローチは消費を批判していることが研究で明らかになった。
善良と格好良さは共存できる。もしあなたが善良な人間であろうとするならば、より良い世界を築こうと努力しながらも、自分の立場を貫くことを忘れてはならない。だが、格好良くあろうとしているなら、自分の中の善良さを諦める必要はないことを忘れないでほしい。
最終的に必要なのは、自分で決断し、自分らしくいる自信と勇気を持つことだ。それこそが間違いなく最も格好いいことだ。


