今年も猛暑が続く中、夏のエアコン利用について、クロス・マーケティングが全国の20歳から69歳の男女を対象に調査を実施、その結果を公開した。
それによると、夏場の外出時における自宅のエアコン利用では、「外出する時は時間に限らずエアコンを消す」が38.1%と多数派を占める。一方、「1〜2時間未満」が14.8%、「30〜60分未満」が12.7%など、短時間であればエアコンをつけっぱなしにする層も存在。3時間未満であればつけたままとする回答者は合わせて45.5%に上り、短時間なら消さない方が経済的という認識が半数近くに及ぶことがわかった。

就寝時のエアコンは、「一晩中つけたまま」が56.4%と半数超え。一方で「就寝時にエアコンは使わない」は50代、60代で20%を超えている。熱帯夜による熱中症リスクを考慮すると、場合によっては使用が推奨される。

エアコンの設定温度について、日中は「26度から27.5度」あたりがボリュームゾーンで、就寝時は「27度から28.5度」と日中より1度高めに設定する傾向がある。ただし、若年層ほど設定温度は低く、高齢層ほど高めにする傾向が見られた。

エアコンの効きに直結するフィルターの掃除頻度では、4人に1人が「ほとんど掃除しない」と回答。「1年に1回」とする回答者は18.8%。若年層ほど掃除をしない傾向が顕著だ。

夏場のエアコン利用における懸念点としては、「電気代が高いので、効果的な節電方法を知りたい」が24.8%でトップ。「つけたままとこまめに消すのでは、どちらが経済的なのか気になる」が18.9%、「扇風機やサーキュレーターを併用して室温を管理している」が17.4%と続く。やはり電気代への関心が高いことがうかがえる。

今年は北海道でも夏日が続くなど、避暑地の概念が薄れるほどの異常気象。この猛暑の中、エアコンへの依存は避けられず、効率的な冷却と電気代抑制の両立が課題となる。
出典:クロス・マーケティング「夏のエアコン使用に関する調査(2025年)」より



